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ビッグデータ

「ビッグデータ」とは、様々な種類や形式、性格が含まれる多種多量のデータを指します。
これまで管理しきれないために見過ごされてきたそのような大量のデータ群は、ICT(情報通信技術)の進展により、生成・収集・蓄積等が可能・容易になってきました。

ビッグデータを活用することにより、異変の察知や近未来の予測、社会に有用な知見を広げ、利用者個々のニーズに即したサービスの提供が可能になるとされています。
また、これまでにないような新たな仕組みやシステムを産み出す可能性が高まるとして期待が寄せられています。

ビッグデータの定義には、「量(Volume)」「種類(Variety)」「発生頻度・更新頻度(Velocity)」があります。多量のデータ(数十テラバイトから数ペタバイト)という量的側面の他に、データの出所やデータの利用目的に他種多様性があり、かつ、日々、膨大に生成・記録される時系列性・リアルタイム性という質的側面があります。

スマートフォンやIoT機器等を通じ、個人の行動がインターネットを介してデータ化されます。購入履歴やエントリー履歴、ウェブ上の配信サイトで提供される音楽や動画等のマルチメディアデータや視聴記録、ソーシャルメディアにおいて参加者が書き込むプロフィールやコメントまで、今この瞬間にも膨大な数のデータが生成されています。

また、小型化したIot機器から送られる膨大なデータ、例えば、GPS、ICカードなどで検知される位置、乗車履歴、温度等のセンサーデータなどがあります。これらパーソナルデータに加え、政府や地方公共団体などが保有する公共情報(オープンデータ)・企業が持つノウハウや、工場等の生産現場におけるIoT機器から収集されるデータ(産業データ)があります。

インターネットを介し、今まで「データ」として認知されていた定型的なものだけでなく、文字・映像・音声・センサーデータなど、ありとあらゆる非定型データが蓄積されていきます。

企業・組織がビッグデータを活用する例は、販売予測やマーケティング戦略を練ることから、業務の課題解決のヒントを得たり、業務内容の最適化によるコスト削減まで多岐に及びます。将来的な売上傾向の予測や新たな仮説の発見など、経営戦略や開発戦略の策定に影響する分析が可能になります。

また、パーソナルデータはもちろんオープンデータと組み合わせたり、企業間のデータ連携により付加価値を創出し、新たなソリューション・新事業を生み出す可能性を秘めています。

どのようなデータをどう活用するかといった定義を間違えると、個人情報の流出や個人の特定などの多大なリスクがあります。その取り扱いにおいては慎重に方針を定める必要があるでしょう。

ビッグデータの活用には、個人情報を守る匿名加工などのデータ加工技術も含め、データを自在に操りイノベーションを推進するDX人材の育成が急務です。

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