簿記とは、企業活動を数値で把握し、その数値が変化するごとにその事実を記録し、一定期間の報告書(財務諸表)を作成する一連のプロセスです。
簿記は、ビジネスにおける世界の共通言語です。それは、全世界のあらゆる企業の経済活動は、必ず「簿記(Book keeping)」というルールに準拠して記録する必要があるからです。したがって、ビジネスの世界で活躍を目指すためには、簿記という共通言語を学ぶことが必須であると言われています。
しかし、一般に我が国で簿記を学ぶには、まず初級である日商簿記3級を例にとっても、その講義には約30時間が必要と言われており、これでは、全てのビジネスパーソンを対象とした社員教育の導入としては、かなりハードルの高いものとなっています。
今回お届けする「簿記と財務諸表入門」は、実際に設問を通じて受講者の方に手を動かしていただきながら、簿記と財務諸表の基礎力を身につけていただきます。
また、通常簿記においては、取引、勘定記入という手順を経て最終的に財務諸表が作成されるのですが、ある特別の手法(合体法と呼んでいます)を使いながら、各取引が発生する毎に財務諸表がどのように変化するか、という取引と財務諸表の連動を視覚的に把握していただきます。この手法を理解できれば、皆様の会計力は短時間でも間違いなく向上します。加えて、公表される財務諸表の基本的な見方もお伝えいたします。ご期待ください。
■ 持参いただくもの 電卓、筆記用具