【公開講座】上場準備会社のための内部統制構築の基礎と実務

金融商品取引法で求められる内部統制について、すでに上場している企業は、毎年見直し・評価を行っていますが、これから上場する企業においては、まず内部統制を「構築」するところから開始しなければなりません。
「上場準備を進めるにあたって内部統制について必要な知識をつけたい」「上場のための内部統制の構築を行っているが、必要十分なレベルを知りたい」「重要な項目に絞って効率的に構築していくにはどうすればよいか」「特に上場準備会社として気を付けるべき事項やスケジュール上の留意点はあるか」など、上場準備会社における J－SOX・内部統制報告制度対応担当者からはこんな要望や疑問が寄せられています。
本講座では、制度背景の理解や体制・計画の策定といった最初の取り掛かり段階から、評価範囲の決定、全社統制や業務プロセス統制の構築と文書化の方法、現場でよく見られる不備への取り組み方などについて、上場準備会社特有の事項や、実務での教訓、開示された重要な不備の事例、各社の動向等の最新情報を考慮して解説します。
設例や事例を随所に織り込みつつ、実際の現場対応や監査対応にも踏み込んだ実務本位の講義となるように講師が分かり易く説明いたします。

上場準備会社の監査役・内部統制責任者・担当者、上場企業で新たに内部統制担当部署に配属された方等

• １ 内部統制に関する法規制と基本知識（50 分）
  • （１）内部統制とは何か？～リスクマネジメントと内部統制
  • （２）法が求める内部統制～会社法 VS 金融商品取引法、適時開示体制との相違点
  • （３）金商法で求められる内部統制関連の提出書類や作業
  • （４）内部統制報告書の記載項目と記載例（有効、重要な不備）
  • （５）過去の評価結果の推移と特徴
  • （６）新規上場Ⅱの部の記載事項と記載例
  • （７）新規上場会社の免除事項と留意点
• ２ 内部統制構築の体制、基本方針、計画（50 分）
  • （１）内部統制構築の全体フロー
  • （２）上場準備と内部統制構築のスケジュール
  • （３）内部統制構築に係る社内体制、関係者の役割分担
  • （４）内部統制にかかわる基本方針の明確化
  • （５）構築計画書の策定
• ３ 評価範囲の決定と留意事項（50 分）
  • （１）評価対象の範囲決定のポイント
  • （２）全社的統制の評価範囲の基本
  • （３）業務プロセス統制の評価範囲の基本
  • （４）IT 全般統制の整備と評価範囲
  • （５）監査法人対応における留意事項
• ４ 全社的な内部統制の構築と文書化（50 分）
  • （１）全社統制の評価概要
  • （２）全社統制の文書化例
  • （３）文書化実施時の留意点、評価の視点
  • （４）全社統制のよくある不備と改善方法
• ５ 業務プロセス統制の構築と文書化（70 分）
  • （１）業務プロセス統制の評価概要
  • （２）業務プロセス統制の文書化例
  • （３）文書化実施時の留意点、評価の視点
  • （４）リスクを抽出するときの留意点
  • （５）コントロールの記載上の留意点
  • （６）整備状況の評価方法、ウォークスルーの実施要領
  • （７）業務プロセスのよくある不備と改善方法
• ６ その他の内部統制の構築と文書化（60 分）
  • （１）決算・財務報告プロセス統制の評価概要と特徴
  • （２）決算・財務報告プロセスの文書化例とよくある不備
  • （３）IT 全般統制の評価概要と特徴
  • （４）IT 全般統制の文書化例とよくある不備

公認会計士 佐々野 未知 氏

公認会計士／コントロールソリューションズ株式会社 代表取締役

略歴：上智大学経済学部卒業。大原簿記学校講師、青山監査法人（当時）勤務を経て、1998年ＫＰＭＧニューヨーク事務所に入社。 2002年以降は、ＫＰＭＧ東京事務所（現あずさ監査法人）にて外資系企業の法定監査、デューデリジェンス、ＳＯＸ法対応支援業務を担当する。現在は、経営コンサルタントとして、内部統制構築支援やＩＦＲＳコンバージョン支援に携わるとともに、各種実務セミナー講師としても活躍中。豊かな経験に最新の情報もふまえ、随所に事例・設例を織り込んだ実務本位の明快な指導をモットーとする。

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