コンプライアンス経営とはマネジメントの延長に他なりません。したがってコンプライアンス経営の実現のためには正しいマネジメントの実践が前提となります。その意味でコンプライアンス教育とはマネジメント教育であるともいえます。職場のコンプライアンスは確かなマネジメントスキルを身に着け、それを実践する管理職によって支えられています。
一方で、通常のマネジメント教育ではコンプライアンスリスク対策について、深く触れられることはまれです。そのため、職場のコンプライアンス経営は、管理職が実務経験を通じて習得、または自己啓発を通じて習得したリスクマネジメントスキルによって支えられている状況です。
しかし、昨今のようにコンプライアンス問題に対する社会の関心が高まり、それにともなって企業が被る損失の増大に鑑みて、コンプライアンスリスク対策を管理職の個人スキルに任せておくことは危険になってきています。そこで本講座では、管理職に求められるコンプライアンスリスク対策のスキルに焦点を絞り、集中的な学習を行います。ベースとなるマネジメントスキルは人事部門主催の階層別研修や日々の実務の中ですでに習得されていることを前提に、コンプライアンスリスクの発見と対策に必要な知識について学んでいただきます。
職場のコンプライアンスリスクの自己診断とその解説、ケースを題材とした意見交換などを通じて学習を進めます。