2015 年に国連において持続可能な開発目標(SDGs)が採択されたところ、SDGs が掲げる目標は企業活動に密接関連する分野を幅広 く含んでいます。企業が SDGs に整合した形で ESG(環境・社会・ガバナンス)課題の解決に資する法務対応を行うことにより、マーケット拡大やプロジェクト受注などのビジネスチャンスにつながる可能性が拡大しています。一方、企業がその事業活動やサプライチェーンを通じ環境・労働・人権などの ESG 課題を悪化させているとの懸念から、パリ協定やビジネスと人権国連指導原則が採択されています。 これらを契機に各国でサプライチェーン規制や非財務情報開示規制も導入されており、企業に適切な ESG 関連リスクの管理も必要です。さらに、機関投資家による ESG 投資が拡大していることをふまえ、企業は上記の取組みを積極的に開示していくことも期待されています。本セミナーでは、SDGs や ESG にめぐる規制・実務の最新動向を解説する共に、サステナビリティに関するリスクを最小化しオポチュニティを最大化するための法務・開示における企業戦略について議論します。SDGs 時代に広がる新たなビジネス機会とその法的論点についても紹介します。