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就職活動のテクニック
伝わる志望動機
■「伝わる」志望動機が書けない
自分の就職活動を振り返ってみると、かなり苦戦していたと思います。
特に苦労したのがエントリーシートや面接の際に必ず問われる『志望動機』を考えることで、毎回非常に頭を悩ませていました。試行錯誤し考えても面接官の方の共感を得られないこともしばしば。
しかし、多くの面接を経験するうちに、面接官の方に納得していただける『志望動機の書き方のコツ』を理解できたような気がします。
■安易に成長という言葉を使わない
就職活動を始めたころ、とある人材系の会社の面接で厳しいツッコミを受けたことがあります。
「あなたは弊社のどういったところに興味を持ちましたか? やりたいことはありますか?」
「私は社会人として成長していきたいと考えています!若手に仕事をまかせてくださる社風の御社でなら、他の人よりも早いスピードで成長できると思いました!」
「成長したいんですね!成長して、弊社で何がしたいですか?」
「えーと・・・」
「若手に仕事を任せてくれるところなら弊社以外にもあると思いますよ? 」
今の学生は「自己成長」という言葉を使いたがる傾向にあると、何人かの人事担当者の方からお聞きしました。安易に成長という言葉を使うだけでは、企業側からみると「学生独自の考え方」が伝わってきません。
また、「企業風土」などを志望動機のメインにしてしまうと、「うちの会社のことを良く理解してないのでは?」と面接官の方に思われてしまう可能性があります。
■企業と「私」の共通項を探す
このような経験から、まず「自分がやりたいこと」の明確化、つまり自己分析から始める必要があること、そして、自分のことだけでなく、企業のことも理解した上で志望動機を考える必要があると学びました。
そこで私は、
(1)自分が将来どのような社会人になりたいか考える(働き方や、最終的な目標など)
(2)自分がなぜその業界を目指しているのか考える
(3)志望する企業の特徴を挙げ(10個程度)、企業と自分の共通項(やりたい事や価値観など)を見つける
の3点を意識して、志望動機を考えました。
■「業界→会社→経験→展望」の順に述べる
さらに、いくつか面接を重ねるうち、面接官の共感を得る「志望動機の伝え方」を発見しました。
(1)なぜこの業界を志望しているのか?
(2)なぜこの会社に興味を持ったのか?
(3)(1)、(2)を考えるきっかけになった体験談
(4)自分がこの会社でどういう風にがんばっていくかという意気込み
この順番で話をすると、随分と分かりやすく伝えられると思います。また、志望動機を伝えるときは、相手が聞いた時に、すんなり内容が入ってくるかどうかよく確かめるようにしてください。友達や両親、キャリアセンターの職員の方に何回か口頭で伝えてみると良いでしょう。
就職活動を通じ、自分の意見を伝える一番のコツは、「企業の視点から見て」言いたいことが本当に伝わっているのかどうかを常に意識しておくことだと思いました。みなさんもぜひ今後の就職活動の際には、意識するようにしてみてください。
■他者・社会の中の自分という視点を
要は、こうした"自己中心的"な世界観の若者には、自分だけの世界から、他者も含めた自分の世界へと脱皮させてやらないといけないということです。自己を相対化し、客観的に見つめられるよう育ててやらないといけないのです。そのためには、自分がどう思うかだけではなく、極力、自分以外の他者が、なぜそういう行動をとったのか(あるいは,なぜそうなっているのか)を問うてやることです。こうした訓練を粘り強く続けていくことで、ビジネスの世界に入ってからも広い視野から物事を考えられるようになるはずです。
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