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就職活動のテクニック

伸び悩みから脱出する

伸び悩みから脱出する

■「アピールすべき経験」は?

就職活動をしていた頃、わたしは、多くのエントリーシートを書いていました。
エントリーした企業に、面接に行ったときのことです。 すでに提出したエントリーシートを元に、面接があることは事前に知らされていました。
わたしは「学生時代で、一番学んだこと」という設問に当時していたアルバイトの経験を書いていたので、その内容で時間内にプレゼンできるようしっかり練習をして臨みました。 そして面接本番。
わたしは、練習どおりにプレゼンテーションを行いました。
プレゼンを終え、面接官から言われました。
「そうですか、アルバイトに一生懸命取り組まれて学びを得たんですね。では、大学生として、あなたは何を勉強してきましたか。商学部で何に興味を持って、どんな勉強をして、どんな学びを得ましたか」 わたしは突然の予想しなかった問いに答えられず、ポカンとしていると、その面接官はさらに言いました。
「何かを学びたくてあなたは商学部に入学したんですよね。そこでどんな勉強をしましたか。何が一番の学びでしたか。アルバイトを一生懸命頑張ったのはわかりますが、アルバイトをするために大学生になったわけではないと思いますが」

■「学生のうちにしか学べないこと」

結局わたしはその質問に答えられず、落ち込んで面接会場を後にしました。 そして、面接での質問について、改めて考えてみました。 社会人になったら、その日から「働く」ことになります。 アルバイトとして働いていたとき以上に、多くのことを学ぶことになるでしょう。 それでは、社会人になる前、つまり「学生のときにしかできない学び」とはなんだったんだろう。 当然、毎日大学に通って勉強し、そこから学びにつながるものが、必ずあったはずです。 あの面接官は、大学生として必ず果たさなければならない、学生としての学びについて確認をしたかったのだと思います。 「学生時代」に経験し、学んだことは、勉学以外にも当然たくさんあるでしょう。 しかしながら胸を張って「学生時代にはこんな勉強をしました。こういう学びに気づきました。」といえるものは、やはり持っておくべきだと思います。 学生の本分は学業であること。 一生懸命勉強したはずであること。 是非自分のアピールポイントに加えてみてください。

伸び悩みから脱出する②

就職面接を通じて自身の成長を実感したSさんのお話をお届けします。

■悔しかったプレゼンテーション

Sさんは、とある企業の選考で、「次回の面接で、3分間、自分についてプレゼンテーションする」という課題が与えられました。
Sさんはプレゼンテーションする際は事前に一言一句紙にどのような内容を話すのかについて書き、それを読みながら繰り返し練習しないと上手くいかないため、(自分では)しっかり準備して面接に臨みました。
いざ、プレゼンテーションを終えると、面接官から次のようなフィードバックをいただきました。「準備していることがすごくよく分かるんだけど少し言葉が固いですね。自分の言葉で話せるといいですね」
Sさんは「これで十分」というくらい練習したつもりだったため、準備があまり評価されていない気がして大変悔しく思いました。

■就職面接を通じても成長できる

しかし、Sさんはその後様々な企業での面接を経て、プレゼンテーションの練習を重ねるにつれ、自分の変化に気がつくことができました。「書いた文章を読んで話すプレゼンテーション」から、「自分の言葉で話せるプレゼンテーション」になることを。
この件での気づきは、Sさんは「自分で自分の限界を決めていた」ことに気づきました。
Sさんは、自分では十分に練習を積み、これ以上のレベルアップはないと勝手に満足していたのです。
しかし、その後さらに練習を重ねたことによって、レベルアップすることができました。 「自分では最高レベルまで高めているのに、面接が通らない・・・」
それは「伸び悩み」「能力の限界」といったものではなく、実際はただ練習が足りていなかっただけなのかもしれません。
就職面接によって、「これで良しと満足し、努力をやめてしまう自分」から、「まだまだ上手くなれると努力し続ける私自分」へと成長することができれば、それだけで面接を受けた甲斐があるのではないでしょうか。
就職活動のモチベーションに「内定」を得ること、にプラスして「自分の成長」を追加してみてはいかがでしょうか。
これまでよりもさらに頑張れると思います。

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