インソースの「テキスト」の特徴―お客さまに合わせたリアルな内容で作成
先日、お客さまからテキストについてお褒めの言葉をいただきました。「インソースさんは外部の会社なのに、うちの実情を知っているかのようなテキストを作りますね」。これを聞いたとき、本当に嬉しい気持ちになりました。まさに、このようなこういうテキストを目指して作っているんです!!
事前課題を分析して作っている
研修当日の2~3週間前に、受講者の皆さまに「事前課題」をご協力をいただきます。事前課題には、お客さまのお悩みを200字程度で具体的にお書きいただきます。ここで、受講者の真のニーズを把握し、必要なことはテキストに盛り込むように調整しています。具体例を挙げますと、わかりやすいのは「タイムマネジメント研修」です。「タイムマネジメント研修」に対して、関係者は三者三様のニーズを持っています。
- 人事部は「残業削減」させたい
- 受講者は「今の仕事の悩み解消」したい
- 研修会社は「時間管理手法」を講義したい
このような場合に、実際に受講する皆さまがどのようなニーズをお持ちなのか、事前課題で明らかにします。この回答を整理すると、受講者の皆さまには「事前準備」や「優先順位づけ」のほかに、「判断力」や「トラブル対応力」「調整交渉力」についてニーズがあることがわかります。
テキストが受講者のニーズに合っているかどうか、また研修ご担当者さまのねらいに合っているかどうか、必要あればテキストを調整する形で、1件1件確認をしながら作成しています(もっと詳しくはこちらをご覧ください。→事前課題をテキストに反映させた「業務改善研修」の例)。
業界の特性を踏まえて作っている
テーマは同じ研修でも、業界によって異なること、ご存知でしたでしょうか? わかりやすいのは、特に「営業研修」や「クレーム対応研修」などです。当社では、この違いを大切に受け止め、一社一社のお客さまに合うように確認をしながら作成しています。当社の社員は様々な業界出身者が揃っているため、業界の特性も理解しています(ご担当者さま向け無料セミナーにて、テキストを約50冊ご用意し、自由にご覧いただけるようにしています)。
ちなみに、テキストを作成している「企画開発部」のご紹介
テキストの特徴をご理解いただいたところで、作成者をご紹介いたします。テキストは、インソースにある5つの部署(営業部・企画開発部・業務部・教務部・管理部)のうち、「企画開発部」が作っています。正直、ちょっとコワイ部署です。
何がコワイかといいますと、毎日パソコンに向って黙々と(集中して)仕事をしていることです。そして、物凄く頭が良いことです。文章を書かせたら「質」が違います。私(入社3年目中島)が営業だった頃は、よく相談に行きました。話し下手な私が、断片的な言葉で話をしても、何を言いたいのか、すぐにわかってくれます。そして、解決策もぱっと提案してくれます。どちらかというと、静かな感じの人たちが集まっているでしょうか。皆、すごく優しいです。仕事を抱えて忙しいときや、行き詰っている時は迷惑になりそうなので、話しかけるタイミングには気を遣います。
この後は、もっと具体的にテキストそのものの特徴をお伝えいたします。
テキストの全体的な特徴は?~具体的・充実・盛りだくさん
インソースのテキストに対して、多くいただく褒め言葉は「かゆいところに手が届く」です。理由は、全体的に詳細で具体的、かつ盛りだくさんであり、充実しているから、と言われます。当社のテキストはWordで作成しており、1日間研修の場合35~40ページに渡ります。
職場で使っていただけるテキスト
「研修の場で使用するための資料」であれば、もっと簡潔でも良いと思うのですが、それよりは、「研修終了後に参考にしていただくための資料」という考えで作成しているので、自然と充実してきてしまうのです。とはいえ、多すぎると、研修に対するモチベーションを下げますので、研修で触れられる分の量を、できるだけ濃い中身でご提供しております。
テキストの具体的な特徴は?~入り込みやすく・理解しやすく・実践しやすい
上の考え方を踏まえ、以下のように「計算して」作っています。
1.研修自体に入り込みやすい作りになっている研修時間や講義とのバランスを細かく計算してワークを入れています。また、冒頭で概要を説明し、その後、具体的な内容を盛り込んでいたり、抽象的な講義の後は具体的な事例を用いたりしています。これらの細かい仕掛けで、研修自体が盛り上がりやすく、受講者が入り込みやすいテキストになっています。
2.理解しやすい作りになっている「この章の重要ポイント」「必ず行うべき3点」などのポイントを列挙する、ノウハウ・コツをお伝えする、わかりにくい事柄は丁寧に解説する、事例をつける、などの工夫から、研修の場で腹落ちできるテキストになっています。
3.終わってからも活用してもらえる作りになっている何ができたら“○(マル)”なのか、到達目標を具体的な数値や行動で記載しています。また、職場で“できていること・いないこと”や“やるべきこと・してはいけない行動”などをチェックリストで記載しています。最後は持ち帰れる目標設定や宣言をおこない、研修後に職場で実践できるような仕掛けを作っています。
テキストのノウハウ、ご覧いただけます
ご担当者さま向け無料セミナーにて、テキストを約50冊ご用意し、自由にご覧いただけるようにしています。ぜひ見にいらしてください。 また、インソースのテキスト作成ノウハウを多く盛り込んだ、「社内研修テキスト作成研修」という講座もございます。
■【公開講座】社内テキスト作成研修
■「仕事の考え方」から理解させる研修テキストの製作法
(『月刊 人事マネジメント2009年9月号』掲載)
■研修内製化のお悩み相談(6)「研修テキストの作り方」