近時グループ会社管理の重要性が叫ばれています。その背景としては、企業の経営が多角化、グローバル化する中で、子
会社・関連会社などを抱える企業の数が増え、また、活発化する海外 M&A 等により新たに海外子会社をグループに迎え
入れる企業も増加していることが挙げられます。
一方で、グループ会社による不祥事案が増えています。そうした不祥事が発生した場合には、親会社の財務状況やレピュ
テーションにも大きな影響を与え得ることから、グループ会社におけるコンプライアンスの適切な確保は、企業経営にお
ける最も重要な課題の一つといえます。
このような中、令和元年6月28日付で経産省が「グループ・ガバナンス・システムに関する実務指針(グループガイド
ライン)」を公表しました。グループガイドラインは全7章から成り、グループ設計の在り方からグループ内部統制に至
るまで、詳細に解説をしており、実務においても参考になる指摘が多数含まれています。
そこで本セミナーでは、グループガイドラインにおける指摘も踏まえつつ、グループ会社管理のためのポイントを取り上
げ、その管理規程整備における留意点とあわせて解説します。