減損会計は我が国に平成 17 年 3 月期決算から導入されました。リーマン・ショック等の経済不況の下でやむを得ず適用を迫られていた減損会計が、最近では、積極的に適用した事例も多く見られるようになりました。
減損会計は、企業が保有する固定資産に対する投資額が、当該固定資産を事業の用に供することによって今後生み出されるはずの将来キャッシュ・フローによって回収できるのかどうかという観点から、投資額の回収可能性をチェックする会計といわれております。
企業が行う事業には常にリスクがつきものですから、市場環境の悪化・急速な技術革新・法改正や規制強化等により、いつ減損会計を適用しなければならなくなるかわかりません。
今回のセミナーは、減損会計の実践編として、具体的な手順を再確認して頂くとともに、実務上の論点として「回収可能価額の注記」について、平成 31 年 3 月期決算での具体的な開示例を踏まえての解説を行います。