上場会社の場合、会計監査は会計監査人である監査法人・公認会計士によって行われ、その会計監査の方法と結果が相当であるかを監査役が評価します。
内部監査人は、業務監査や内部統制報告制度(いわゆる J-SOX)における内部統制監査を中心に行いますが、会計監査に耐えうる内部統制が整備・運用されているかどうかを常に意識しておく必要があります。
したがって、監査役も内部監査人も、会計監査の知識や主要な会計監査手続を習得することは、会計監査人の行う会計監査をより深く理解し、自社の内部統制の有効性評価を再確認することができ、職務の適切な遂行に大変有益であることはいうまでもありません。
本セミナーでは、上記受講対象者の方々を主な対象とし、実際に帳簿や証憑のサンプルを使用し、会計監査を体験していただき、監査ポイントを外さない監査技術を習得していただきます。
今回のセミナーで扱う帳簿や証憑類は、概ねどの業種にも共通した『販売・購買・在庫管理』取引の中で使われるものですので、行うビジネスは異なってもケーススタディを通して監査ポイントを学ぶことができます。販売取引関係の監査としては、モノの販売取引、サービスの提供取引を中心とし、売上高の妥当性を確認する監査や売掛金の残高監査を特に重点的にとりあげます。購買取引関係の監査としては、原材料や商品購入取引をとりあげ、商品仕入高の妥当性を確認します。在庫管理関係の監査としては、在庫の残高監査や評価を中心に行います。