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ハウツー
採用面接をする立場になって気づいたこと
就職活動の中で面接は避けて通ることができないものの一つです。面接対策に苦労されている方も多いのではないでしょうか。
学生採用面接を担当すると、自分自身が学生時代に就職活動していたときには気づかなかったことがいろいろと分かってきます。本日は、私がこれまで採用する側として面接に立ち会う中で気づいたことをエールもこめて、少しお話させていただきます。
■第一印象は大きい
面接官は就職希望者と会ってから5分で(ときには1分程度で)その人の印象を判断します。それではどのような基準で相手の印象を決めていくのでしょうか。印象を最も左右するのは初めの印象、第一印象です。主に以下の二点によって判断されます。
・動作がきびきびしているかどうか
⇒座るとき、立ち上がるとき、お辞儀をするときなど、立ち居振る舞いが丁寧か
・表情に前向きさと自信が現れているか
⇒目はしっかり前をみて向いているか、口元を引き締めているか、笑顔でいるか
■面接を成功させるには・・・
皆さんに志望動機を訊くと、「社長の人柄に惹かれて」という言葉をよくお聞きするのですが、その後に多くの方が「こんな社長のもとでなら、必ず成長できると思いまして」とおっしゃいます。 しかし、この一言って、「どうなの?」と思ってしまいます。
企業側にとっての採用選考というのは、「会社で活躍できる人材かどうか」を見極める大切な場です。そのため、「応募者の皆さんが会社に対して、どのような付加価値をつけることができるか」を具体的に訊きたいと思っています。
また、どんなに優秀ですばらしい経験を学生時代に積んでいても、自社の事業内容や、社員に興味がなさそうであれば、やはり「一緒に仕事をしたい」という気持ちにはなりません。
皆さんにとって採用選考は「(企業に)自分のことをわかってもらう場」ですが、そこに「相手目線」を付け加えると、面接担当者の共感を得られることができ、より充実した面接になります。
■話す内容は具体的で正直なこと
面接では自分を良く見せようと、ついつい立派な発言、難しい言い回しなどを使おうとする方が多いようです。それよりも、できる限り具体的で正直に答えていただいた方が評価につながります。 具体的に答えるためには、カタカナ言葉を多用しないことです。 「リーダーシップを発揮しました」「コミュニケーションを心がけました」といった話だけでは、具体的にわかりづらいので、その人の人となりは伝わってきません。
また、正直に話していることが伝わる人には、自然と好感が持てます。 ただし、何もかも正直に話すことが良いわけではありません。自分自身を最もアピールできるエピソードを絞り込み、具体的に話せるようにしっかり準備しておきましょう。
■「なぜ、そうなのか」 をしっかり準備しておく
面接する側は、「なぜこの人はうちの会社で働きたいのだろう」「なぜこの人は○○サークルを立ち上げたのだろう」と常に考えています。 皆さんから、「どんなことをやってきたか」だけではなく、「なぜそれをやることにしたのか」ということも聞きたいと思っています。 ぜひ、しっかり答えられるように準備しましょう。
■成功エピソードだけではなく、失敗エピソードも準備する
面接する側は、この人はどんな頑張りを発揮できるのかということを常に考えています。 それを伝えるためには、ただ成功エピソードを羅列するだけではなく、失敗エピソードも織り交ぜ、どのようにしてにしてそれを乗り越えたのかを答えられるようにすると、 「この人は苦しい時にも頑張れる人なのだな」と感じられ、ぐっとその人の印象が高まるものです。
もちろん企業によって、面接でも重視するポイントが異なりますので、絶対とは言えませんが、これらが採用側になって気がついたポイントです。
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