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バイトテロ
バイトテロとは、主にアルバイトやパートなど非正規雇用従業員が、勤務先の商品(特に食品)や什器を使って悪ふざけをする動画を投稿し、組織の信用にダメージを与えることを指します。
仲間内だけで見るつもりでSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿したものが拡散され、炎上するケースが多く見られます。
バイトテロの背景には、労働者の長時間労働や低賃金、さらには職場における人間関係によるストレスがあると言われています。
「バイトテロ」はもはや他人事ではありません。"自組織でも起こり得ること"と再認識されることが「バイトテロ」を未然に防ぐ第一歩です。例え法的には問題のない行為であっても、世間に「不適切である」と判断されてしまうと、組織として大きなダメージを受けることがあり得るのです。
実際に発生してしまうと、組織イメージの低下や顧客離れ、業績の悪化、取引停止など、様々な不利益を被る恐れがあり、最悪の場合、組織そのものが消滅してしまう場合もあります。
当事者の非正規雇用従業員に責任があることは明白ですが、雇用した組織にも説明責任(アカウンタビリティ)があり、日常の指導や業務管理の不足など、責任が問われます。
常日頃から「良心」「倫理観」をもって行動することが、組織毎、個々の構成員に求められています。
バイトテロの予防には、非正規雇用従業員が受ける罰則や、組織が受ける社会的損失について、一度ではなく定期的に教育することが重要です。さらに、労働者がストレスや不満を感じた場合に相談できる窓口の設置や、カウンセリングなどの提供も求められます。
労働環境が適切なものであるか、上司や同僚のいじめ、パワーハラスメント、セクシャルハラスメントなどの職場内問題がないか、常に目を光らせ、また一人ひとりが意識を高めていくことが大切になっています。