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ISO
ISOとは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)の呼称で、スイスのジュネーブに本部を置く国際的標準規格を制定する非政府機関です。ISOが制定した国際規格をISO規格といい、品質やサービスなど世界共通の基準として国際的な取引の際に使用されます。
ISOとして代表的なものはマークやサイズ、ネジの規格などですが、情報や環境活動といった無形の「仕組み」を管理するためにもISO規格があります。これらはISOマネジメントシステム規格と呼ばれ、代表的なものにはISO 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)などがあります。これを取得していると、高度な情報処理マネジメントができているという基準に達していることを内外に示すことになります。
ISOを取得することによって、組織における品質やサービスを適切に管理しているという信頼を利害関係者へ与えることができます。
ISO規格はどこの企業にも通じる「答え」ではありません。マネジメントシステム規格には、組織が行うべき様々な事柄が『ISO要求事項』としてあげられています。自組織がこの基準を満たしているか審査を経て認証証明書(登録証)が発行されますが、そもそも『要求事項』が自組織の状況に合っているか精査したうえで自組織のISOシステムを構築することが重要です。
ISO取得は書類上の認定で終わりではありません。ISOに対する組織内の認識共有はもちろん、新しい基準が更新された際の知識アップデートなど、継続的な内部統制が必要になります。
ISO規格を保持することは、自組織の製品品質・環境活動の改善を促し、リスクを減らす点で業務活性化が期待できます。また、利害関係のない認証機関が制定した規格を保持し続けることで、社会からの信頼度は大きく向上します。自社の業種・業態・業務にふさわしい規格内容を把握して、ISOの本質を学ぶことから準備を始めましょう。