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ニューノーマル
ニューノーマルとは、社会的に大きな影響を与える出来事をきっかけに、「新たな常態・常識」へとなる社会的な状態をいいます。2003年頃、アメリカのITバブル崩壊から使われ始めた言葉で、日本語では「新常態」などとも訳されます。
2008年前後のリーマンショックに端を発した世界金融危機で世界経済の構造変化が起こり、その後新たな状態を表現する言葉として、ニューノーマルが広く使われるようになりました。もともと経済関係の用語でしたが、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大をきっかけに、現在ではウィズコロナ・アフターコロナ時代の新たなビジネスモデルのキーワードとして注目されています。
コロナウィルスの感染拡大前の世界には戻れないことを前提に、感染予防対策を取りながら経済成長を続けていくためにはどうすればよいか、世界中で模索が続いています。ニューノーマルの世界においては、以下のような課題に直面する組織が出てきています。
・予想外の危機や深刻な不況により、今までのビジネスモデルでは太刀打ちできず、売上や業績が低下している
・リモートワークや在宅ワークなど新しい働き方が導入され、従来の仕事やその進め方を見直す必要がある
この激動の時代を乗り越えるためには、まず経営層・管理職層を中心に組織戦略を見直し、スピード感をもって柔軟に対応できる組織をつくることが先決です。また、先行き不透明な時代においても自ら考えて行動できるよう、主体性のある人材の育成が一層重要となります。
ピンチは同時に多くのチャンスをも生むものです。ニューノーマル時代の生き残りをかけ、組織の成長戦略・人材マネジメントをどうやって成功させるか、人事担当者の手腕も問われています。