2024年度の新人は特に行動力とコミュニケーションの面において、単に「できる/できない」ではなく、①自発的にできる、②指示があればできる、③意図的にやらないまたは自分の思い通りにやる の3極化傾向が見られました。
年間約65万名に研修を提供する株式会社インソース(本社:東京都荒川区、代表取締役執行役員社長:舟橋孝之、証券コード:6200、以下「当社」)はこの度、約3万1千名に行った2023年度新人研修の結果を分析した、本年度の新人の傾向についてお知らせいたします。
本年度4月1日~15日の15日間で、新入社員研修の受講者数は累計31,922名(うち対面型25,036名)となりました。これらの新入社員研修に登壇した講師やアシスタント講師などからの声をもとに2023年の新人の傾向をまとめました。
本年度の新人は、「できている」「できていない」が二極化している傾向が見られました。既に知識やスキルを持っている新人がいる一方で、マナーやマインドの教育の徹底が必要な新人も見受けられました。育成にあたっては、どちらの傾向が強いかを見極めることが重要です。
表情が乏しい、声が小さい、長時間同じ姿勢を保てないなど、学生生活の大半をコロナ禍で過ごしたことによる影響とも捉えられる、これまでの新人にはない行動が現れていました。オンライン授業が中心で、対面での人との関わりや外での活動が少なかったことが影響しているようです。講義開始時間に遅れるなどの時間への認識の甘さ、休憩時間であれば自由時間と認識して他者の目を気にしないという俯瞰力の弱さがわかる行動も散見されました。
何がどの程度できていれば良いのか、好ましい振るまいとはどのようなものかという基準を知る経験や学ぶ機会をまずは多く与える、ということが重要です。そして良い行動ができたときに「5分前に準備ができるようになったね」などと、細やかに具体的に都度フィードバックをすることで、本人が「良い行動とはこういうものだ」をしっかりと認識できるようになると考えられます。
①前向きに学ぶ姿勢がある
・個別の指摘でも好意的に受け取れる
・各自が自分専用のメモ帳を用意し、自分なりに工夫しながらメモを取っていた
②理解力が高く、学んだことを即時実践・実行できるまで行う
・基本的な考え方を聞いて、次のワークからは前回の内容を踏まえた結果を出せる
・笑顔や挨拶、立ち方・座り方、お辞儀の仕方など繰り返し練習することで改善が見られた
③コミュニケーション能力が高い(傾聴力、積極的な関わり)
・グループワークでも相手の意見を否定することなく聴くなど、傾聴力の高さが目立つ
・初対面の人にも気さくに話しかけられる
①敬語やマナーに苦手意識、課題がある
・「ございます」「いたします」が使えず、「です」「ます」で十分丁寧に話しているつもりになっている
・講師から指摘を受けても修正しようとする様子が見られない
②言動やモラルに課題がある
・講師に対して横柄な発言をしたり、会場の電源を勝手に使用するなどのモラルを問われるような行動が見られた
③関心のないものへの反応が薄い、積極性が低い
・自分が関心のない内容の講義だと、肘をついたりペン回しをしたりする
・話しかけてもらえたら話すが、自分からは話しかけない
インソースでは、この結果を踏まえ新入社員のスキルアップのための様々な研修をご用意しております。
また、人手不足や長時間労働の是正の中、新人・若手の早期戦力化が求められています。そのためには、効果的なOJT(現場指導)が欠かせません。当社では指導者向けの様々なサービスも開発しております。
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