特定の人に目をかけるのはＮＧ

その組織に入って日が浅いうちに、特定の人に目を掛けていると周囲から判断されることはマイナスです。自分ではそのつもりは無く、何気ない行動でも、自分の意思に反してとらえられてしまうものです。

具体的な根拠が無く、特定の人をほめる／けなすやたらと声をかける対象の人が決まっている／まったく声をかけない人がいる。ということは無いほうがよいのです。

あなた自身もそうですが、目を掛けられていると見られている社員にも人間関係に影響が出ることもあります。業務上の関わりが少ない人とは会話も少ないものですから、意図してあいさつする、話しかける、などの努力が必要です。

オピニオンリーダーを把握する

女性社員・スタッフの中ではなんとなく仲良しあるいは、とても仲良しのグループが形成されています。その中にオピニオンリーダーがいることがあります。彼女たちは「あの人が言ってるから・・・。」とオピニオンリーダーに主張や行動が引っ張られやすいのです。

会社の中で誰がその役割を担っているのかをいち早く把握すると、余計な摩擦を避けたり、意見調整がスムーズにできたりします。

セクハラ・パワハラはＮＧ

当たり前ですが、セクハラやパワハラにならないようにしてください。これまでも、会社で働いてきたのですからどんなことがセクハラだったり、パワハラだったりするのかをよく考えて行動してください。一般の社員では許されたことも、上に立つ人間には許されないことはたくさんあります。これは相手の性格や受け止め方次第で全く違いますので、早くからいろいろな人とコミュニケーションを取って相手を理解しておくことが大切です。

意見や不満を言ってきたときの対処

女性社員・スタッフの中には自己責任で意見を言うことを避ける人がいます。会社ですから、全く不満が無いことがベストですが、残念ながらそう上手くはいきません。

みんなが「改善してほしい」と言っているならと、すぐに意見を吸い上げると問題が起こることがあります。この場合は、「みんな」の意味合いがあいまいであることが多いのです。

時に女性はごく少数の意見を全体の総意であるかのように表現されることがあります。女性の特性から３～７名程度のグループを作る傾向があり、全員がそのどれかに属していることが多いのです。

そのため、少人数のグループの狭い範囲の中で聞いた話に左右されがちです。誰しも仲間はずれなはなりたくないので、それはそれでもっともな話ですが、「それは全員の総意ですか？」とまずは聞き返すことが正しい行動なのです。

どんな場面で（業務の場所で、休憩室で、昼ごはんの最中で・・・等）みんなというのは、その場に居た人は誰なのかははっきりさせたほうがよいでしょう。その上で、問題として取り上げるかどうかを判断します。

女性社員の意見としては以下のものが例に挙げられます。
■女性が言ってくる意見の例
「仕事の量が不公平」
「仕事のながれ、仕組みがおかしい」（改善策なし）
「（特定の人について）休みが多い、仕事が覚えられない、わがまま」等

仕事の量で言うと、仕事が多すぎることが継続すると多少、不満がでますが、仕事が少ないのも注意が必要です。経験上、仕事が少なくヒマな状態が続くと彼女たち自身が気になっていることをあれやこれやと考える時間が増えます。すると、それに比例して細かな要望までしてくることがあります。

仕事の振りわけに関しては一日の中でぎりぎりできる量というのよく把握していないといけません。また、それには深い業務知識と能力を把握する力が必要です。仕事の分量や加重については早いうちに仕事を覚えてバランス感覚を磨いてください。