【連載】ダイバーシティ実践 ~マチ子の日記2
突然、自分の母親と同じ年齢の後輩(銀子さん・仮名)が配属され、OJTをすることになった担当者の日記を連載でご紹介します。
◆前回の日記はこちらから:
【連載】ダイバーシティ実践 ~マチ子の日記1
◆シルバー世代の星!IT企業で働く銀子さんの日記はこちらから:
なんという大失態!【シルバー就業日記・私は銀子2】
こんにちは。銀子さんのOJT担当の台場マチ子(仮名)です。ちなみに、銀子さんは私の母と同じ年齢です。
配属当初は緊張されていた様子だった銀子さんが、少しずつ業務に慣れてきたのかお昼過ぎの業務中に居眠りを始めました。すぐに起こそうとしたのですが、相手は私の母と同じ年齢の方です。どのように声がけをすべきか、正直戸惑いました。
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■若手と同じように注意はできない
もし新入社員や若手が居眠りをしていたら、きつめの口調で注意を促したかもしれません。しかし同じように注意すると、きっと誰よりも銀子さんがショックだろうと考えました。また、これまでの頑張りを否定しないような声かけを意識しなければなりません。
しっかり伝わるように、でも他のメンバーに聞こえないように声をかけて、体を揺すって起こしました。銀子さんの「やっちゃった!」という焦りの表情をみて、ご自身では気づいていないかもしれないけれど、体が疲れているのでは、と心配しました。
■「Iメッセージ」で伝える
その後、私の上席と一緒に銀子さんの面談を行い、勤務時間を短くしてはどうか、と提案をしました。その際に「I(アイ)メッセージ」を意識して伝えました。自分を主語において話し、相手を傷つけるような言い方を避ける、というものです。
「(私は)銀子さんに体力的に無理してほしくない。」
「(私は)通勤に余裕をもつために、時短に変更してもいいと思う。」
現在、銀子さんは以前より短縮された勤務時間に変更されています。
今でもたまにお昼過ぎに眠さが襲っているらしく、もじもじと体操や伸びをしていますが、元気に勤務を続けていただきたいです。