360度評価
アセスメント
多面的な評価で強みと課題を客観視し
て、誰もが活躍できる風通しの良い組織に
多面的な評価を、個々人の行動変容と全社の人材育成につなげる
人事評価制度において活用されることが多い360度評価(多面評価)を、人材育成に昇華させたアセスメントサービスです。評価を受ける被評価者は、自己評価と他者評価を比較することで、自分では気づいていなかった強みや改善点を知り、自ら行動変容を起こせます。
また、本アセスメントでは、個々人だけでなく、組織やチーム全体の持つ強みや課題の傾向も可視化します。人事が、組織全体と個々人の"強み"と"課題"をそれぞれ把握することで、今後の人材育成やスキルアップにつなげていけるようになります。補強や改善が必要な部分を組織が正確に把握しておけば、今後の全社人材育成やスキルアップ企画に活用できます。
フィードバックの機会を増やし、風通しの良い組織にする
どの組織においても、在籍年数が長く役職が高い従業員は、周囲からのフィードバックを受ける機会が少ないものです。360度評価アセスメントを制度として毎年実施することで、客観的なフィードバックを定期的に設けることができます。これが、被評価者にとっては、自分の行動を変える良いきっかけやヒントになり、周囲のメンバーにとっては、今まで言いづらかった不満や感謝の言葉を伝える場になります。こうしたコミュニケーションの強化・風通しの良い組織づくりを支援するための施策としても、360度評価アセスメントは有効です。
管理職への昇格における判断材料の1つにする
管理職にふさわしいと認められるには、単に成果を上げられるかだけではなく、部下に信頼される人物であるかも問われます。実際、管理職への昇格は、本人の上席者だけでなく周囲からの評価も取り入れるという組織が少なくありません。現場の部下をはじめとした、周囲からの評価を参考にすることで、単に短期的な業績目標を達成するだけではなく、より的確な評価を行うことができます。例えば、中長期的な成果創出の取り組みや部下育成が具体的にできているかなど、組織の継続的な発展を見据えて管理職を任命する際の判断基準の1つとしても、活用することができます。
<2022年11月リニューアルの内容>
・初級管理職(係長級)、リーダー級に加えて、中級管理職(課長級)の標準的な設問を追加
・アセスメントシステムを刷新し、「柔軟な設問変更が可能になる」「横断評価がしやすくなる」など、ユーザビリティを向上
CASE.01
PROBLEM
管理職へと昇格させたい人材がいるが、迷う部分もある。判断材料とするために、本人の現状の意識や意欲を確認したい。
RESULT
能力ごとの自己評価と他者評価が数値化され、比較できるため、選考の参考となる貴重な情報が得られた。
CASE.02
PROBLEM
初級管理職層のマネジメント力にバラつきがあり、各部署の業務成果や実務スピードに大きな差が生じている。
RESULT
特に直接マネジメントを受けている部下からの評価を集め、どのような力が平均値に足りないのかが明らかになり、人事施策を的確に決定できた。
CASE.03
PROBLEM
管理職一人ひとりの強みや課題を把握し、本人に効果的な教育を実施したい。全体研修を考えるうえでも、企画前に社内の現状課題をつかみたい。
RESULT
分析結果で個々人の得手不得手がわかり、配置転換の検討や苦手スキルの補強のための研修企画が可能になった。
設問サンプル
設問数 | 45~48問 |
回答時間(目安) | 15分/名 |
回答形式 | 選択式(5択) |
設問例
分析結果(成果物)サンプル
【個人レポート、及び総合レポート】
納品形式 | |
主な内容 |
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個人レポートには、ご自身の自己評価結果と、上司や部下などの他者評価の平均が対比されます。オプションでフリーコメント欄も追加が可能です。特に評価に慣れていない部下による評定では、結果にバラつきが生じやすく厳しいコメントが記載されることもあります。
一般的に、自己評価と他者の評価は乖離が生まれ、傾向としては自己評価より他者評価は低くなります。この場合は、評価のギャップが大きい項目に焦点をあて、周囲の認識との相違を本人たちに自覚させ、自身の行動変容につなげさせる施策が必要であることがわかります。
また、自己評価が低く他者からの評価が高いメンバーに対しては、各項目の中で相対的に課題と評価されている項目を、要改善項目としてみなすことができます。
オプション料金(税込)
上司、部下、同僚以外の属性追加 | ¥55,000 /属性 |
評価者11名以降 | ¥275 /人 |
設問の文言・選択肢修正 | ¥22,000 /設問 |
その他、設問追加、配点傾斜設定、削除等の調整 | ¥165,000 ~(個別お見積り) |
自由記述(レポートに影響しない)複数選択等の設問追加 | ¥55,000 /1問 |
督促メール追加 | ¥110 /回(人) |
属性/部署別レポート | ¥27,500 /毎 |
全体レポートへの総評コメント※1 | ¥16,500~ /人 |
個人レポートへの総評コメント※2 | ¥11,000~ /人 |
個人レポートにフリーコメントを追加 | ¥3,300 /人 |
想定対象者:リーダー(中堅層)~部・課長級
被評価者の上司・同僚・部下・後輩など関わりのある6~10名程度の方
約2ヶ月(目安)~ 調査計画の立案からレポート納品まで
企画
(2~4週間)
・現状ヒアリング
・評価・設問項目のカスタマイズ
基本パターンの15~16カテゴリ・45~48項目の設問で実施の場合は、そのまま実施に進みます。
カスタマイズをご希望の場合は、課題などをうかがったうえで対応いたします。
準備
(2週間~)
・対象者への制度の周知
・評価者・被評価者のリスト作成
対象者の方々への事前説明をお願いします。弊社にて説明会を開催することも可能です。
事前準備として、評価者・被評価者の選定をお願いします。
実施
(2~3週間)
・アセスメントWEB環境への設問・受検者登録
・360度評価アセスメントの実施
弊社にて、設問と受検者情報をアセスメントWEB環境に登録いたします。未回答者への督促については、弊社アセスメントWEB環境を活用してサポートします。
フォロー
(2週間~)
・レポートの納品
・フォロー教育の実施
個人向けレポートと総合レポートを納品いたします。活用方法を周知する説明会や、強みをさらに大きくし課題を解決に導く研修の企画支援もお任せください。
全社への360度評価アセスメントと 現場リーダーへのマネジメント研修が 、組織全体の風土改革につながった
背景・課題
工場・製造業の企業さまから、「組織全体をみて、丁寧に若手を育てようとする意識が希薄なところを改善したい」との相談があった。特にベテラン社員は「仕事は上司の背中を見て覚えるもの」といったかつて受けた教えを根強く信じていて、イマドキの若手と価値観との間に大きな隔たりがあると見受けられる。社内ヒアリングの結果、世代間格差の理解不足や近年のハラスメント事情の知識不足のために、主任・班長層の若手に対するコミュニケーションの取り方が好ましくなく、指導を受ける若手側も指導者にあまり近づきたくないと感じていることが分かった。
ご提案内容
360度評価アセスメントのあとに研修、その後講師による個別コーチングを組み合わせることを提案。まずは360度評価で対象者に自己と他者の認識に大きな差があることに気づいてもらい、自身や職場の抱える課題・問題点について考える糸口とした。その結果から、改善すべき課題をとらえたうえで、部下とのコミュニケーション実践研修とハラスメント防止研修を実施。受講後に作成した改善計画に対象者の上司からもコメントをもらい、講師によるオンラインでのコーチングでフォローする。
解決できたこと
「客観的な評価結果を踏まえた研修だったので自分自身を振り返る非常によい機会となった」「360度評価は、厳しい意見もあったが今後の自身の成長に有益な意見が得られた」など、受講者のその後の行動変容につながる前向きな意見が見られた。対象者の上席者・同僚や部下までを巻き込んだアセスメントであることから、組織が職場風土を本気で変革しようと試みていることも全社にうまく拡散し、対象者に"変わらなければ"と強く意識づけさせる要因となった。研修においても、不足を補い成長しようとする意欲のある対象者が多く、また、事後の講師によるオンラインでのコーチングにも、多くの受講者が積極的に参加していた。
現場でよく聞かれていたハラスメント発言をするメンバーは劇的に減り、若手とベテラン間で話をする機会が以前より増えているようだとご担当者さまから喜びのご報告をいただいた。