短時間でも効果が出る研修を行う方法
- 目次
悩み
研修に時間を割きにくい管理職に対して研修を実施しなければならない。短時間で効果のある研修をするにはどうしたら良いか。
研修のポイントを絞って伝える
実施時間や内容にかかわらず、研修においてはメインメッセージがあります。特に短時間研修の場合には、このメインメッセージを思い切って1つに絞り、はっきりと伝えることが必要になります。
管理職に向けて研修を実施する場合には、せっかく集めるのだからあれもこれも伝えたいとなりがちです。もちろん、伝えるべき事柄はたくさんあるとは思いますが、受講する立場として確実に身につけて実践できる数は多くありません。できる限り具体的に、「研修を実施した後にこのようになってほしい」というゴールを示す必要があります。
具体的に持って帰れるものを示す
思い切って、「今回の研修では自組織におけるリスクマネジメント企画書の作り方を知る」とか、「評価面談のための準備の仕方を身につける」といった具体的な目標を設定すると、研修内容を持ち帰ってもらえる確率が高まります。事前に、研修のポイントを予告することで自分たちの組織の現状や研修テーマについて準備をしておいてもらうことも、研修の効果を高める際には必要なことです。
1日2回研修で準備を効率的にする
忙しい管理職に研修を実施する場合、一番大変なのが受講者を集めることです。そこで半日研修の実施を考える組織が多くあります。しかも、一度に全管理職を集めるのは難しいので、複数回に分けて実施することが多いです。
こういった場合は、午前半日、午後半日の1日2回で設定すると良いでしょう。半日研修を別日に設定すると、講師の時間確保が前後も含めて2倍以上になり、コスト増につながることも多くなります。1日2回実施にすると準備も1度にできるので、日程を分けるより負担が少なくて済みます。
また、半日研修は時間がないので講義形式になりがちですが、演習を1つ2つ入れると飽きることなく実施ができます。自分たちで主体的に取り組む時間がないと受け身になってしまいます。隣同士で話し合う、意見交換する程度の演習であれば、あまり時間を費やすことなく実施ができます。
さらに、休み時間を1~2回、適度に入れることも忘れないようにします。管理職は、常に社内外からの連絡が入る立場ですので、連絡を取る時間を確保することも重要です。