「数字を使い、新入社員の視野を広げる」アイスブレイク術
- ワークねらい
- 研修の冒頭は毎日登壇しているプロの講師でも緊張します。インソース講師が研修で実践している、厳しい空気を一変させるアイスブレイク術をシリーズでお届けします。2回目は「数字を使ったミニワーク」(フェルミ推定)です。例えば新人研修で、視野の広さや情報の感度を高めることが重要という意識付けの効果があります。
- 材料(1回分)
- ファシリテーター1名
- 受講者数は適当量 ※1グループ4~6名が適当
- ホワイトボードマーカー:黒・赤・青各グループ1本
- イレーザー(ウエットティッシュとぞうきんでも代用可)
- ※ウェットティッシュで文字を消して、ぞうきんで乾拭きする
- ※知恵熱に注意
01
【説明】
ファシリテーターから、例えば、日本の新成人の数は何人かというお題を出します。※テーマは何でも良いですが、ぱっと聞かれても分からないが、推測を重ねていけばわかる内容が良いです。
02
【助け舟】
ノーヒントでも、独自で考えるグループもありますが、3分くらい経過して全体的に皆さん唸っていたら、助け舟を出しましょう。例えば、「日本の総人口は何人ですか」「そして平均寿命から割り算をしてみましょう」というと1億を80で割ったら何人になるかとか議論が活性化します。※受講者から具体的な数を教えてほしいという質問が出ますが、「自分たちで考えて」と突っぱねてください(日本の総人口の数とか平均寿命も具体的に教えないようにしてください)そこも推測してもらった方が楽しいですし、やってみての達成感もあります。
03
【締め(本題の枕)】
また、数字で考えることを楽しんでいただくとともに、このワークは、それぞれの研修のテーマに合わせて、冒頭のねらいとして話したい内容にちなんだ数字を設定すれば、本題の研修の枕として、ねらい、重要なポイントをわかりやすく説明するためにも使えます。例えば、今回の「日本の成人の数」の場合は、新人研修の冒頭で、労働人口が減っていることや、外国人労働者の数が増えている大きな要因として成人=働き手が減っていることを改めて実感させて、世の中の状況や流れを知っておくことが大切というメッセージにも使うことができます。
参考情報(※2022年時点)
新成人:123万人。一番多かったのは1970年の244万人
日本の平均寿命は、男性が81.47歳、女性が87.57歳
日本の総人口約1億2,400万人
このアイスブレイクのねらい
新人研修で自分たちで考えることや世の中の事に関心を持つことが重要なことを伝える際や午前に受け身が目立った受講者に、午後のご飯の後、眠気覚ましに実施し、考えたり、チームワークを発揮する楽しさや重要さなどを伝える際に有効です。シンプルですが盛り上がります。