マニュアルはコンパクトに ~コンプライアンスを上手くやるポイント(2)
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仕事を見直す
コンプライアンスの前提として、仕事自体のフローを見直して、工程分析し、その工程をできるだけ減らすということをやらなければいけません。現状の事務フローのままコンプライアンスを強化しようとしてチェック項目をたくさん設けるとか、もしくはチェックする人をさらに増やすというようなことは、原則NGです。人が多すぎると、誰がチェックをするだろうと無責任になり、逆にミスが起きます。事務フローを見直して、人を減らすぐらいにしないといけません。
往々にして、問題を起こした会社や部署はどういうことをやるかというと、チェックのためのチェックをまた作ってしまい、結局はますますチェックが滞ってしまいます。そうするとそこでまた人が足りなくなるという悪循環を生じさせてしまいます。
コンプライアンスがうまくいっている組織は少ない
役員は、特に法令遵守(コンプライアンス)が求められる立場ですが、現状はそれができていないことが多いのではないでしょうか。
以前立派なマニュアルの作成に関与しましたが、その時「経営者向けのコンプライアンスマニュアル」がないということと、逆に担当者向き・管理者向きのものがたくさんありすぎる、ということ感じました。
コンプライアンス意識の浸透が上手くいっている組織は、コンプライアンスの重要事項だけに絞って、マニュアルを軽量化して取り扱っています。
ダメな会社は、コンプライアンスがまずいといわれると、分厚いマニュアルをつくったりとか、チェックを増やしたりしてしまいます。それは逆効果です。