時代とキャリア観の変化~与えられるものから、つくるものへ~
●「終身雇用時代」の特徴
キャリアは「組織から与えられるもの」であり、経験や知識の蓄積がそのまま武器となっていました。
そのため出産・育児等でひとたび組織のレールから外れると、働き続けることを断念する人も少なくありませんでした。
「ワークライフバランス」という考え方が徐々に広まりつつあるものの、生活を支える元手となるお金をどうやって稼ぐかという問題については、
まじめに働けば役職も給与も上がり将来への不安があまりなかったためか、それほど語られることはありませんでした。
●「人生90年時代」の特徴
実力主義が浸透するにつれ、キャリアは「与えられるもの」ではなく、「自分でつくり出す」時代となっています。
受け身の姿勢では、役職も給与も上がりにくくなったうえに、平均寿命の延伸により、定年後も長く続く老後の生活に不安を感じる人が増えています。
また組織においては、人材不足のため多様な人材の受け入れが進んできています。
そのため、現在は働くうえでの制約がある人も、働き続けることをあきらめなくてよい環境が整いつつあると言えるかもしれません。
そこで当社は、すべての働く人に向け、様々な課題に直面してもうまくやり抜き、働き続ける「しなやかに継続するキャリア」をコンセプトに、その実現に向けた新しいキャリアデザイン研修を開発しました。
働く人のキャリア戦略① ワーク×ライフ×マネーをバランスさせる
安定し、充実した生活を送るためには、「ワーク」と「ライフ」だけでなく、「マネー」の視点が必要です。
▶キャリアデザイン研修<ワーク×ライフ×マネー>のラインナップ
▶ワークライフバランス研修のラインナップ
これらの研修では、30~50年先までの「ライフ」イベントを家族単位でまずは「予測」していただきます。
次に、そのイベントにかかる「マネー」を「計算」し、最後にその2点から「逆算」した「ワーク」戦略を練っていただきます。
生きていくには想像以上のお金がかかります。それらを具体的に洗い出し、"見える化"することで、働くことへのモチベーションアップにつなげていただきます。
また、誰もが育児や介護、もしくは自身の病気といった制約を持ちながら働く「少数者」になる可能性があります。
どんな状況でも働きぬく「仕事力」を手に入れるために、いつまでにどんなスキルを身につけておくべきかを明確にすることで、今後のキャリア形成をより戦略的なものにしていただきます。
組織にとって、働く人の戦略的なキャリア形成の支援は、優秀な人材の流出防止、多様な人材の戦力化につながるというメリットがあります。
また、多様な人材が働くことのできるよう、管理職は業務を構成し、分配していくことが求められるため、組織運営力の強化が期待できます。
【公開】管理職向け研修~マネージャーとしての課題を整理する
【派遣】ダイバーシティ推進研修「隣の人」の考えを知る編(半日間)
次回は「ワークライフマネーをバランスさせる戦略的キャリア形成」完結編として、
働く人のキャリア戦略②とインソースとしてのご提案をさせていただきます。