経営戦略
中国古典の「孫子」は兵法書として最高傑作といわれており、現代のビジネス現場でも「孫子の兵法」を活用しているビジネスパーソンは数多くいます。 とりわけソフトバンクの創業者の孫正義氏やマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏も熟読したうえで活用したことは有名です。
本書籍では、戦わずに勝つ戦略・戦術を軸に、自らの利益だけでなく、相手方の利益を最大限に高めることの大切さを様々な企業の事例やビジネスパーソンの実例をもとに分かりやすく紹介しています。 相手に打ち勝つのではなく、どうやったら成功するかという観点から経営戦略や営業活動のヒントを得ることが出来ます。
書籍情報
安恒理 著
『もし孫子が現代のビジネスマンだったら』
(フォレスト出版、2019年)
強大なライバルには「差別化戦略」で対抗する、戦わずに成功を収める道筋を示しています。 本書では後発のモスバーガー社が、すでに市場の巨大なシェアを占めはじめていたマクドナルド社とどのように戦わずに成長を成し遂げたかを紹介しています。 強敵と同じ土俵で戦わないためには、まずライバルを徹底的に観察・研究します。 その結果客層や価格、店舗の立地などにおいてライバルにはない自分だけの武器をつくりあげることが成功への道のりである、ということが分かりやすく解説されています。 敵が攻撃してこないような盲点をつき、攻撃を避けることこそが戦わずして勝つための大きな要因となっています。
孫子が説く戦略・戦術は弱者の戦略・戦術と言えます。 成果を上げるためには、現代も昔も変わらず「情報」が極めて重要なファクターとなっています。 相手(競合他社)をよく観察し正確な情報を掴む一方で、いかに相手にはこちらの動きを悟られない方法をとるかが肝になります。 例えば新規事業を行うときにライバル社は妨害などを図る可能性が高いですが、全く相手に情報が無い状態であれば相手は無策となります。 これを孫子は「無形」と呼びます。「無形」とは相手に情報が漏れていない状態や、また状況に応じて柔軟に変化する組織体系のことです。 硬直した組織ではなかなか外の環境変化に対応できませんが、弱者の立場である小さな組織ではそれが可能です。 また相手にこちらの情勢を知られることなく、隠密裏に行動することは、最強のゲリラ戦術となります。
「孫子」の兵法は戦争のみならず、ビジネス現場やプライベートに至るまであらゆる競争の局面で応用することができます。 本書の著者である安恒氏は、「相手を打ち負かす」のではなく、「負けない強い自分」、「生き残る体力と知恵」を多くの事例を通じて分かりやすく解説しています。 みなさんも自身の置かれた苦境に対して、孫子だったらどう考えるか、という視点で考えてみてください。きっと新鮮な気づきがそこにはあります。
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