INTERVIER12
教務部
簡潔に述べるならば、「講師の方の窓口」あるいは「講師専用の人事部」という言葉が教務部を適切に表現した言葉です。その業務内容は多岐にわたり、講師募集、採用、面談などから採用後の情報整理や育成、そして講師の方々に支払う講師料の事務手続きなどを行っています。また、こうした事務的な業務とは別に、講師の方からのご意見を受け付ける部署として、講師の方からいただいたご意見を社内の適切な部署に伝達するという業務も担っています。いわば講師という外部のビジネスパートナーとインソースの間の潤滑油の役割を果たしています。
基本的に教務部は、営業のように最前線に立つのではなく、それを後方から支援する部署のため、分かりやすい数字が成果として現れるものではありません。しかしその上で、大きく分けて2つのやりがいが感じられます。 1つ目は、採用・育成した講師の方が実際に登壇を繰り返し人気講師になることです。その講師本人の技量も大きく関わってくるとはいえ、1人の採用した講師の成長を間近に見ることができるのは教務部で感じられるやりがいの1つです。 そして2つ目は、営業の部署がとってくる案件と、それに対して教務部が紹介した講師がうまくマッチングした時です。こちらも、講師と最も近い立ち位置で業務にあたる教務部だからこそ感じることのできるやりがいです。
教務部はその業務柄、社内社外問わず関わる人の数が非常に多いことが1つの苦労になります。というのも、当然その人々全てがそれぞれの立場を持ち異なる言い分を抱いているため、それを調整する教務部は必然的に、その関係性の中に点在している複数の落とし所を模索しなければならないからです。 また、業務で関わることになる講師の方は、経験が豊富であったり年齢が上であったりすることがほとんどです。そのため、そういった方々を配慮した上で、研修の品質向上のために言わなければならないことを言う必要がある、ということにも苦労しています。 さらに、教務部は業務の幅が広く、それを同時進行的に行わなければならないことも、苦労していることの1つです。
一番楽しいことは、講師の方と会い、その方々の成長してゆく過程を見ることができるということです。実際に、自分が採用の場に立ち会った講師が最前線の場で活躍するような人気講師になっている姿を見ることは非常に嬉しく感じます。
コンテンツと講師の二本柱の上に成立している研修を売っているインソースですが、最近ではコンテンツ数も講師数も多くなり、社内でも把握できている人が少ないのが現状です。コンテンツではなく講師で研修を提案する、講師推しの営業ができるように、講師に最も近く、彼等を理解している教務部から、もっと社内に講師の情報を展開していきたいです。特化した経験を持つその講師だからこそ行うことのできる研修というものがあります。さらに顧客のニーズにうまくマッチングする講師を紹介できるようにしてゆくことが今後の目標です。
インタビュー後記
インタビュー前には、「教務部」という名前から、受験予備校にあるような事務を行う部署というイメージを持っていました。そのため、講師と教務部は基本的にはほとんど干渉することがなく、その間に事務的なやりとりをするだけだと考えていました。しかしイメージとは真逆で、インソースの教務部では、インソースの講師として講師契約した方がしっかり登壇できるよう、勉強会を開催するなどのサポートをしたり、営業担当が講師を選びやすいように情報提供したりしていることがわかりました。