「申し訳ございません」じゃなくて「ありがとう」と言う〈ためし読み〉
「申し訳ございません」じゃなくて「ありがとう」と言う
私が新入社員の頃、文章が「社会人ぽくない」ということで、お客様へお送りするメールはすべて先輩に確認をもらっていました。そこでよく注意されていたのが、「申し訳ございません」など謝罪の言葉が多いことです。「文面の中に1つこういう言葉が入っていると、全部謝罪しているように見える」のだそうです。
過去のことは置いておいて、未来のことを書く
そこで私が先輩から教えてもらったのは、「未来に回す」ということです。例えば「先日は、せっかくセミナーにいらしてくださったのに、ご挨拶できず大変申し訳ございませんでした」の場合であれば、セミナーにいらしてくださったことに重点を置き、「セミナーにいらしてくださり、ありがとうございました」だけで留めます。
「ご挨拶したかった」気持ちは、「ぜひ○○様とご挨拶をさせていただきたいので、セミナーの感想のお伺いを含め、改めてお伺いさせていただけると幸いでございます。」というように、過去のことは置いておいて、未来のことを書きます。(今書いているものだけでも、なんだか気分が明るくなった気がしますよね)。
いつも「ありがとうございます」を言う
これを意識していると、何かにつけて「ありがとうございます」が口をついて出るようになります。内気な先輩も、次のように話していました。「お茶やコーヒーをいただいたら、出していただいたときはもちろんですが、訪問の最後にも必ずお礼の気持ちをお伝えします。『今日はお時間をいただき、ありがとうございました。あと、コーヒー(お茶)までいただいてしまい、ありがとうございます。ごちそうさまでした。』これだけは忘れないよう、いつも心がけています。」
「○○して良かったな」と思ってもらいたい
日本人は特に謙虚であることが美しいとされる文化なので、「すみません」とよく言います。Excuse meも「すみません」と表現するため、外国の方は何をそんなに謝っているのだ(Sorryと捉えられる)と思うそうです。腰が低いことは悪いことではありませんが、気遣いに対して感謝の気持ちを伝えるなら、上記のように「ありがとう」を使う方が良いでしょう。「お茶を出して良かったな」という気分になってほしいですね。(内気営業の先輩)
- 2011.07.29up
上司に評価されるには - 2011.05.13up
新入社員の感想文 - 2011.04.13up
お客様の2類型