内気な営業本~インソース新卒3年目の中島が伝える営業の基本

「申し訳ございません」じゃなくて「ありがとう」と言う〈ためし読み〉

「申し訳ございません」じゃなくて「ありがとう」と言う

私が新入社員の頃、文章が「社会人ぽくない」ということで、お客様へお送りするメールはすべて先輩に確認をもらっていました。そこでよく注意されていたのが、「申し訳ございません」など謝罪の言葉が多いことです。「文面の中に1つこういう言葉が入っていると、全部謝罪しているように見える」のだそうです。

 

過去のことは置いておいて、未来のことを書く

そこで私が先輩から教えてもらったのは、「未来に回す」ということです。例えば「先日は、せっかくセミナーにいらしてくださったのに、ご挨拶できず大変申し訳ございませんでした」の場合であれば、セミナーにいらしてくださったことに重点を置き、「セミナーにいらしてくださり、ありがとうございました」だけで留めます。

「ご挨拶したかった」気持ちは、「ぜひ○○様とご挨拶をさせていただきたいので、セミナーの感想のお伺いを含め、改めてお伺いさせていただけると幸いでございます。」というように、過去のことは置いておいて、未来のことを書きます。(今書いているものだけでも、なんだか気分が明るくなった気がしますよね)。

いつも「ありがとうございます」を言う

これを意識していると、何かにつけて「ありがとうございます」が口をついて出るようになります。内気な先輩も、次のように話していました。「お茶やコーヒーをいただいたら、出していただいたときはもちろんですが、訪問の最後にも必ずお礼の気持ちをお伝えします。『今日はお時間をいただき、ありがとうございました。あと、コーヒー(お茶)までいただいてしまい、ありがとうございます。ごちそうさまでした。』これだけは忘れないよう、いつも心がけています。」

「○○して良かったな」と思ってもらいたい

日本人は特に謙虚であることが美しいとされる文化なので、「すみません」とよく言います。Excuse meも「すみません」と表現するため、外国の方は何をそんなに謝っているのだ(Sorryと捉えられる)と思うそうです。腰が低いことは悪いことではありませんが、気遣いに対して感謝の気持ちを伝えるなら、上記のように「ありがとう」を使う方が良いでしょう。「お茶を出して良かったな」という気分になってほしいですね。(内気営業の先輩)


ページトップへ
内気でも活躍できる営業の基本―研修会社インソース新卒3年目・中島が伝える営業の頑張り方

中島 未奈美[著]
舟橋 孝之[著]
株式会社インソース[編]
価格:1,400円(税別)
※絶版となっています

詳細はこちら
やりすぎくらいがちょうどいい!印象にのこるビジネスマナー+a

舟橋 孝之[著]
瀬倉 百合子[著]
株式会社インソース[編]
価格:1,300円(税別)
※絶版となっています

詳細はこちら
[ポイント図解]クレーム対応の基本がしっかり身につく本

舟橋 孝之[著]
株式会社インソース[編]
価格:1,200円(税別)

詳細はこちら
  1. 制作裏話(中島奮闘記)
  2. 本には載せられなかった秘蔵原稿公開中
  3. 研修・コンサルティングのご相談はインソースへ!