【オススメ本紹介】数値化思考で仕事ができるビジネスパーソンになる

  • マネジメント

識学代表取締役社長である安藤広大氏が、ビジネスパーソンが苦手としている「数字」にフォーカスして書いている書籍です。 「仕事ができる人」に共通するたった一つの思考法として「数値化」の重要性が述べられています。

本書を読み進めていくことで、「数字」に対する苦手意識がみるみるうちになくなっていくとともに、「数字」は自分やチームを助けてくれるものだと感じられるようになってきます。 私自身は数字に深くかかわるチームで仕事をしており、仕事における数字の大切さを再認識しようと本書を手に取りましたが、 数字に苦手意識を持っている、数字があまり関係のない人にこそ是非読んでほしい一冊です。 また、プレーヤー・マネージャー両方の視点で書かれているため役職を問わず読んでいただける内容です。

仕事ができる人の思考法=「数値化」
「数値化の鬼」になるための5つのステップ
ステップ1「行動量」を増やす
ステップ2「確率」のワナに気を付ける
ステップ3「変数」を見つける
ステップ4「真の変数」に絞る
ステップ5「長い期間」から逆算する

書籍情報

安藤広大 著

『数値化の鬼』

(ダイヤモンド社、2022年)

1.あなたの会話に数字はあるか?

突然ですが質問です。あなたの会話に「数字」はありますか。答えはさまざまだと思います。 本書では、自分の目標達成のために動いている人は会話の中に数字が出てくると記載されています。 交渉や調整の場面、ホウレンソウにおいて、「形容詞・形容動詞」「副詞」に注意することが必要だと述べられています。 つまり、「早い・遅い」や「とても」「かなり」などの表現です。これは主観的な言葉で客観性がなく誤解を招きやすいため、具体的な数字を盛り込んで事実を語らなければなりません。

上司・先輩の立場になって、部下が「今月はかなり頑張りましたが目標未達でした」と言ったらどう思いますか。 何をどれくらい頑張ったのかが明確にならないと翌月以降の指示やアドバイスを適切に出せないと思います。 プレーヤーの皆さんとしては、数値化をすることで退路を断つことになります。 それはとても怖いことだと思いますが、退路を断つことで失敗を失敗と捉えることができるようになり、次へのアクションに移すことができるようになります。 数値化をして自分に厳しく接していくことで、正当に自分を評価することができ、成長につながると筆者は主張しています。

また、数値化する際の注意点として、「ニセモノの数値化」にだまされないよう注意が必要と述べられています。 例えば「会話力」「英語力」といった表現です。 「来年こそは『英語力を2倍』にアップさせたい」といった表現は、一見数値化できているように見えますがニセモノの数字です。 英語力が具体的に何を指しているかがわからないため明確な行動に移すことができないのです。

ニセモノの数字に気を付けながら、日々の会話に数字を盛り込み自身の成長につなげていこうと私自身も強く思いました。

2.まずは行動量を重視しよう~PDCAのDを数値化する

数値化とは「PDCAを回すこと」と記載されています。PDCAとはP(プラン:計画)・D(ドゥ:行動)・C(チェック:評価)・A(アクション:改善)の略です。 本書ではPに時間をかけないことが重要だとされています。計画はあくまで計画であり、行動が伴ってはじめて意味を成すためです。 そこでDの数を行動量として、その行動量にフォーカスを当てていく必要があります。 有名デザイナーが驚くほどの量のデザインをこなしていたり、ホームランを打ちたいバッターは誰よりもたくさんバットを振っています。 一流の人も見えないところで数えきれない努力をしていることをたとえ話として、行動量を増やす意味が述べられています。

行動量を増やすためには考える時間を減らす必要があります。そのためには以下のようなことをしなければなりません。

・「D」の中身を明確にする=数値化する
・目標のための目標(=KPI)を日々の行動に迷いがないくらいまで明確に分解する
・意味を理解する前にまずは一旦素直にやってみる(成長したあとに疑う)

プレーヤーの皆さんは上記を実践する。マネージャーの皆さんは上記を部下・後輩に実践させるとともに、Dをたくさんできるように環境を整える必要があります。

3.仕事における変数を見つけ出せ~成功・失敗の要因を特定する

仕事には「考えるべきこと」と「考えてもムダなこと」があり、その見極めに「変数」が役立つと記されています。 本書では大事なプレゼンの事例があげられています。 資料作成の時間を増やしてもあまり結果が変わらず、自身で動画を撮り伝え方を変えることでプレゼンの成功率が上がった際、 変数は「資料の質」ではなく「伝え方」だったと気づくことができたというものです。 このようにそれぞれの仕事において「変数」をいち早く正確に見つけることが重要です。 「変数」を見つけるためには、仕事の中身を分解する(やることを時系列で整理する)ことや「なぜ?」を繰り返すことの重要性が述べられています。 上記を実践することは、自身の仕事の整理につながり、業務フローが作成できたり、なぜ?を繰り返すことで深い思考で物事を考えることができるようになるという副産物もあると感じました。

変数を見つけることの重要性と同様に、変数でないことに固執しないことの重要性も述べられています。 長時間の会議で仕事をやったつもりになってしまう人がいますが、それは会議の時間を変数と考えているためです。 会議に数値化した目標があればよいですが、なければそれは変数にはなりえません。 自身の業務において変数は何かを明確にして、変数が見つかったら徹底的に攻めることが大事です。

最後に重要な点として、変数は時間を経ることで変数でなくなることがあると筆者は述べています。 常にもっといい変数がないかを考えるクセ付けも同時に行っていく必要があるようです。

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