良いセンターを作るための「キーワード」(7) ~「問題解決」
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特性、原因、要因の区別
ある事象の結果で、良かったり悪かったりするものを「特性」といいます。その「特性」(結果)に影響を与えるものを「原因」といいます。この「原因」と結果の関係を因果関係といいます。
また、「原因」と断定はできないが、「原因」ではないかと思われるものを「要因」といいます。
対症療法より「原因」を取り除くことが大切
パレート図は何が決定的に重要かを目に見える形で表す有力なツールのひとつです。項目の要因を棒グラフで大きい順に並べ、併せて、折れ線グラフで各項目の累積をパーセンテージで示します。重要な問題点を発見し、どの不良項目を重点的に取り組むかを明らかにするのに適しています。
何が決定的なのか重要度や緊急性で順序づけるというと点で有効です。
特性要因図から原因は何かを体系的に考える
そのような複雑で不明確な「原因」を特定するためには、「特性要因図」を書くことも有効です。
結果に関係(因果関係)がありそうな事項を思いつく限り挙げて、「原因」を突き詰めていきます。
例えば、ある人の遅刻の要因を探る場合、「特性」(結果)としての遅刻に影響を与えたのが「寝坊」と「交通機関の遅延」があったとします。さらに「寝坊」の要因として、「ゲームに夢中」であったことによる睡眠不足が考えられます。
データによる検討
要因を上げてすぐ対策を検討するのは危険です。その要因が本当にその結果をもたらしているかどうか、事実(データ)にもとづいて検証することが必要です。
「寝坊」の要因として、「ゲームに夢中」であったことが考えられるため、ゲームはほどほどに、規則正しい生活を送ることが大切だと言えます。しかし、たとえゲームを止めても、遅刻は減らない可能性もあるのです。