「Python研修」を受講した弊社新人のその後~プログラミング未経験からこうなった!?
こんにちは、Python学院プロジェクトメンバーの政田と申します!
株式会社インソースではこの度、「Python学院」を立ち上げることになりました。(「Python学院ってなにそれ?」と思ったそこのあなたは、下記の記事もご覧くださいませ▼)
今回は、Python研修を受講した弊社新人のその後について、様子をご報告しようと思います。
研修受講前の新入社員はこんな感じ
インソースでは今年、新入社員全員がPython研修を受講することになりました。エンジニア志望ではない人も含め、28人全員です。
研修実施前に取ったアンケートを確認すると、以下のような状況でした。
・ほぼ全員がプログラミング未経験者
・半数以上が「研修内容についていけるか不安」に感じている
おそらく、貴組織の新入社員に対してアンケートを取ったとしても、それほど大きな違いはないかと思われます。
新入社員が受講した研修について
新入社員は、以下3コースから好きなコースを選んで受講しました。
各コースそれぞれ多少の違いはありますが、「Pythonをメインに学ぶ」という点は統一されています。
研修受講後に社内で取り組んだこと
12日間~14日間のPython研修を受講した後、各新入社員はそのまま研修を "受けっぱなし" で終わったわけではありません。
というのも当時(2021春)、緊急事態宣言の影響で在宅勤務の機会が増えたこともあり、新入社員に対してPython研修のアフターフォローを行うことになったからです。
具体的には、週に2日を通常業務ではなく、Pythonを活用したプログラムを作成する日に充てました。
行ったことは、以下のような内容です。
・PythonでExcelを操作できるライブラリ(openpyxl)の学習
・そのライブラリを使用した実践的なプログラムの作成
・業務に関連したプログラムを各自で考えて作成
・そのプログラムを他の新人に対して発表 など
結果的にはこの「研修後のフォロー」がかなり効果的で、Python研修を受講した新人は、本当にプログラミングスキルを向上させることができました。
これは最初から計算していたわけではなかったのですが、結果的にはPython学院にも活かせる重要な気づきを得ることができました。
研修受講後の新人の成果
ではいよいよ本題である、「研修を受講した新人のその後」として、新人の成果をお話ししていきます。
① 先輩社員200人に対して、Python勉強会を実施
=成果の1つ目として、先輩社員200人以上に対してPythonを教える勉強会を実施しました。
まだ入社して2,3か月ほどしか経っておらず、通常業務中は先輩からいろいろ教えてもらっている新入社員ですが、Pythonに限ればすでに "教える側" です。
勉強会では、Pythonとは何かといった内容以外にも、自作した業務効率化プログラムの実演もありました。後輩が作ったPythonのプログラムを確認した先輩たちは、想像以上の出来栄えに驚きの顔をしていました。
自分がPython学院プロジェクトメンバーであるという贔屓目なしに見ても、先輩社員たちは相当驚いていたように感じました。
その驚きが「このプログラムがあったら業務がかなり楽になるぞ!」という驚きだったのか、「今年はレベルの高い新人が入ってきた!」という驚きだったのかはわかりませんが(笑)
② 先輩の商談(DX、Python関連)に同席
=成果の2つ目として、先輩がアポを取ってきたPython/DX関連の商談に同席してもらいました。
これは弊社が研修会社である、という特殊事例です。弊社はビジネスマナーやビジネススキルなどの研修以外にも、PythonなどITスキル系の研修も提供しています。
(ただ、ここだけの話......大半の営業担当者は、実際にプログラミング経験などがあるわけではないので、ITスキル系の研修は商材としてあまり扱いやすいものではないように見えました。)ここで新人の登場です。
Python研修を受講した弊社の新人は、「プログラミング未経験でもこんな風になれましたよ」という実例そのものです。
また研修の具体的な中身について質問があった際には、新人が受講者としての立場から回答することもできます。
先輩営業からすると、商談がやりやすくなるのは当然なわけです。
③ 業務を効率化するプログラムの開発
=成果の3つ目として、業務を効率化するプログラムの開発も行いました。まだ入社して2,3か月ほどの新入社員が、です。
具体的には、以下のようなプログラムを開発しました。
・「Excel操作を通して、テレアポを効率的にするプログラム」
社内システムから出力したExcelファイル上の情報を元に、テレアポを効率的にできるプログラムです。このプログラムによって、テレアポ準備にかかっていた時間を1件あたり1分以上減らすことができました。
例えば、社内の合計テレアポ件数が1,000件であれば、約17時間の削減になります。テレアポ件数が10,000件であれば、約170時間の削減となり、1人分の月間労働量くらいの時間を新たに生み出せることになります。
・「Webサイトから情報を収集するプログラム」
このプログラムは、「スクレイピング」という、Web上から情報を自動で取得できる技術を使用しています。Webサイト上から、たくさんの情報を収集するプログラムです。
このように業務に役立つプログラムを、Pythonを少し学んだだけの新人が作れるというのが、Pythonのすごいところです。
・「パワポ操作を通して、提案書作成を効率的にするプログラム」
このプログラムは、Pythonからパワポを操作できるライブラリ(python-pptx)を使用しています。
パワポをPythonから操作して、自動的に提案書を作成したり、提案書の体裁を整えるというプログラムを作成しました。
ちなみにこのライブラリに関しては、研修内でもアフターフォロー内でも触れておらず、新人が自分で探し出して活用したものです。つまり、「研修で学んだ内容を応用できるレベル」を超えて、「実現したいプログラムのために、必要なライブラリの選定までを自分でできるレベル」になっていたというわけです。
研修を受けさせる側としては、「研修の内容を応用できるレベル」をさらに超えて、「自分で学習しながら作業できるレベル」になれば、もう言うことはないでしょう。
自分で考えながらプログラムを作成する、という内容を取り入れたことが効果的だったように感じています。
Python学院への応用 ~受講後の実践が重要!
新人への受講後アフターフォローを行い、重要な気づきを得ることができました。
それは、「基礎的な内容を研修で学んだ後は、実践的な内容に取り組むことが効果的である」というものでした。
やはり、基礎を学んだ後はそれを活用して実践をしないと、本当には身につかないなと改めて思わされました。
野球でいえば、ずっと素振りばっかしているのではなく、やはり実際にボールを打つことが大切なわけです。
ということで、Python学院では今回の気づきを活かして、カリキュラム内に「実践する時間」を取り入れました。 こちらのページ に載っているカリキュラム「11週目~12週目」の内容がそれにあたります。
Python学院では、最終課題として2週間(計4回×3時間)にわたり、ビジネス現場で活用できる実用的なプログラムを作成していただきます。
Pythonの基本文法だけでなく、ビジネスでもそのまま活用できるExcel操作、スクレイピング、データ分析などを学んだ後に、自分で考えながらプログラムを作成していただくのです。
これによって、Python学院の受講を終えた後にも、自分で学びながらレベルアップしていける力をつけることができると考えています。
さいごに、以下noteの記事では「Python学院」のご紹介をしております▼
WEBもございますので、ぜひご一読くださいませ!▼
「Pythonを使える人材を多く輩出する」という使命を果たすために、これからもどんどん面白いコンテンツや企画を作っていくので、応援をどうぞよろしくお願いいたします!!!
(「Python学院」プロジェクトメンバー 政田)
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