2021年9-10月号
「ワークアウト」は、ゼネラル・エレクトリック(GE)のジャック・ウェルチによって1980 年代後半に開発された、問題解決や組織風土改善のためのメソッドです。この当時、アメリカではダウンサイジングと呼ばれる合理化が広く行われていました。GE ではもともとマネージャーと部下との風通しが良くありませんでしたが、リストラが断行されたことで社員の士気はさらに下がり、人は減ったが仕事は減らない状況が続くなど、職場の雰囲気は一層停滞しました。ウェルチはそのような現状を打破するため、「短期的に問題解決を行い成果を上げる」「不必要な仕事をスクラップし官僚主義的体質を除去する」ことを主な目的として、ワークアウトを立ち上げました。
ワークアウトは、下記の図のように、4つのステップに分かれています。
ワークアウトは、QC(Quality Control)やTQM(Total Quality Management)と類似したものですが、経営層によってその活動がオーソライズされたものであるため、自部署だけではなく、より「全社を巻き込んだ活動」になります。また、オーナーが変革プランを実行するための権限や予算を十分に与えられるため、「部署横断で必要な人材を集めやすい」「障壁が少なくやるべきことを実行しやすい」など独自の特徴があります。
ワークアウトを実施すると、以下のような効用が得られます。
・ 変革チームの活動を通じて、現場のメンバーがやるべきこと、改善すべきことを自ら考え実行する
ため、組織全体に活力、推進力、生産力がみなぎる
・ オーナーが自ら企画を立て変革をやり遂げることで、組織から評価を得て自信を深めるとともに、
リーダーシップ、問題解決力、意思決定力などのスキルが向上する
「課題」をうまく設定できなければ、 その後に続く問題解決もままなりません。本研修では、問題解決の上流に位置づけられる「課題設定」に焦点を当て、そのポイントと手順を身に付けていただきます。
本研修では、業務改善の流れを9つのステップに分け、それぞれのポイントを学ぶことで、確実に業務改善を実行し成功させるためのスキルを習得していただきます。ご自身の組織における改善テーマを選び、ステップに沿って現状分析、真因追及、目標設定、対策立案を行います。
激動の時代の最中にあって、リーダーにはこれまでにない"タフさ"が求められています。守りに軸を置いた発想を転換し、組織にイノベーションを起こしていくことのできる"強いリーダー"を目指すための、考え方とスキルを身につけていただく研修です。
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