ダイバーシティ

インソースのSDGs ~障がい者福祉団体支援プロジェクト~

はじめまして、株式会社インソース事業推進室の4daysインターン生のミヤザキと申します。
今回のインターンシップで、私はインソースの障がい者福祉団体支援プロジェクト「mon champ(モンシャン)」に参画しました。

mon champ(モンシャン)とは
福祉施設で製造した商品を販売するECサイトです。現在4つの福祉団体の商品を30種類以上、販売しています。
障がいのある方の工賃が月額約1万7千円という現状を改善すべく開設しました。モンシャンで発生した収益は、製造元の福祉団体へ還元し、工賃向上や環境整備にお役立ていただいています。

当プロジェクトは、インソースの「あらゆる人が『働く楽しさ・喜び』を実感できる社会を実現する」という理念に基づき、福祉団体のお菓子やコーヒーを自社サイトで販売し、支援の輪を広げる活動です。
その取り組みの一環として、インソースの公開講座会場にてショコラボさんのお菓子販売会が開催され、私も参加しました。その際に、ショコラボさんの活動や想いについて伺ったので、本日はその内容を読者の皆さんと共有させていただきたいと思います。

今回登場する専門用語

  • ・就労継続支援B型事業所:一般企業への就職が難しい障がい者の方が、
     雇用契約を結ばずに生産活動や就労訓練を行う事業所の通称
  • ・工賃:就労継続支援B型事業所等で生産活動を行った人に支払われるお金
  • ・利用者:福祉事業所を利用する障がいのある方々
  • ・職員:障がいのある方々をサポートする職員

目次

「ショコラボとは?

■概要

一般社団法人AOHが運営する就労継続支援B型福祉事業所です。
ショコラボでは、40名ほどの障がい者手帳を持つ方々が、それぞれ得意なことを活かしながら日々チョコレート菓子の製造販売に励んでいます。


■設立の背景

設立のきっかけは、設立者であり代表の伊藤さまの息子さんが生まれながらに障がいがあり、息子さんの就活時に障がい者の厳しい就労状況を知り、驚いたことでした。
B型福祉事業所の工賃は、月平均1万円台、時給に換算すると200円といいます。中には月数百円、数千円の事業所もあり、障がい者の経済的自立には大きな壁があります。
そこで伊藤さまは、ご自身が大好きなチョコレートを製造する「ショコラボ」を設立しました。


■ショコラボとインソース

インソースでは、2022年よりmon champを通じてショコラボさんのお菓子を販売しています。ショコラボさんの繊細で上品なチョコレートは、社内でもファンが多く、mon champの人気商品の一つです。

またこの度、新たな取り組みとして、インソース龍名館ビルと御茶ノ水スタジオでショコラボさんのお菓子の販売会を実施いたしました。公開講座の受講者さまをはじめ、同ビルの会社員の方や講師にもご来場いただき、たくさんの方にショコラボさんを知っていただくきっかけになりました。


販売会の様子@インソース龍名館ビル

販売会の様子@インソース龍名館ビル


職員の方にインタビューをしました!

今回の販売会でご一緒した、ショコラボ職員のSさん(2年目職員)にお話を伺いました。


■Sさんの仕事内容

ショコラボには、チョコレートを作る製造ラインと、ラッピングやアート活動をする梱包ラインがあります。私は製造ラインで利用者のサポートをしています。その他にも、今回のような販売会のセッティングに関わっています。


■工夫していること

一人ひとりに合ったサポートを行うことです。
利用者さん含め、人にはそれぞれ個性があります。"得意なこと"、"苦手なこと" はそれぞれ違いますよね。一見全員に同じサポートをすることが「平等」だと思われるかもしれませんが、実際は個人に向き合いながら、その人が必要とするサポートを行うことが大切です。

ーミヤザキ: 今回の販売会でも、Sさんの「できるところは任せる、必要なところはサポートする」という姿勢が非常に勉強になりました。


■日々のやりがい

利用者さんから初めて話しかけてもらえたり、自分にだけ何かを打ち明けてもらえたり、そういった利用者さんとの信頼関係ができたと感じた瞬間に、やりがいと嬉しさを感じます。

ーミヤザキ: Sさんが日々利用者さんとの関わり方を意識されているからこそですね。


■商品を通して伝えたいコト

ショコラボで働いている利用者さんは、一生懸命働いています。しかし、工賃はとても安いという現状があります。おいしいスイーツを買うだけで、障がい者の支援になるということを知っていただきたいです。

ーミヤザキ: 利用者さんの仕事ぶりは、スイーツの品質を見れば一目瞭然ですね。


■ご購入いただいたお客様へ

お客さまには感謝の気持ちを伝えたいです。利用者さんにとって、自分たちが作ったスイーツを「おいしかった」と言っていただけることが、何よりの自信になります。チョコレートは一つひとつ手作りで製造しているため、「自分で作っているんだ」と実感を持てます。なので、皆さまからの感想が団体全体のモチベーションになっていますね。


■モンシャンによる変化

モンシャンでの販売を始めて、知名度が上がったように感じます。私たちもオンライン販売を行っていますが、まだまだ知名度を上げていきたいところです。インソースさん(モンシャン)とコラボして以降、サイトや販売会などで多くの方に見てもらえるようになりました。

ーミヤザキ: 今回来場したインソース社員の多くは、以前社内販売会でも購入したことがある "リピーター" でした。皆さん口を揃えて、「とてもおいしかったから、また食べたいと思った」と仰っていましたよ。


■ショコラボの目標

工賃を月10万円にすることです。現在ショコラボでの工賃は月3万円台。平均の1万円台よりはかなり高いものの、障がい者の経済的自立が叶う金額ではないのが現状です。
また、梱包ラインで行っているアート活動にも力を入れていきたいですね。プチチョコシリーズのパッケージやブランドロゴは、利用者さんが描いたものなんです。実は、現在紳士服ブランド "コナカ" 様とコラボしてTシャツを販売しています。個性豊かで魅力的なアートなんですよ。


利用者さんから皆さまへ!

最後に、今回販売会に参加していただいた利用者さんOさんとMさんの おすすめのショコラボスイーツとその理由をご紹介します!

Oさん
おすすめスイーツ:パンダチョコレート
理由:チョコレートがおいしいから!

Mさん
おすすめスイーツ:ドライフルーツのイチゴ
理由:全部!ドライフルーツとチョコレートのバランスが良いから!

お二人のおすすめを、ぜひスイーツ選びのヒントにしていただけると幸いです。

インターン生ミヤザキの想い

販売会やインタビューを通して、「ショコラボの活動をもっと広めたい!」と強く思いました。
私も実際に商品を購入したのですが、食べたときに「おいしい!」という感情と共に、販売会でお会いした利用者さんと職員さんの姿が思い浮かびました。
手に取るスイーツの先に、製造者さんがいる、想いがある
この "あたたかい繋がり" の輪をもっと広げて、障がい者と健常者が共生する社会を実現していきたいです。


大切な方へのギフトに、ご自身へのご褒美に!ぜひご購入ください。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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