【取材】AIでどう変わる?① ~ホワイトカラーの仕事
前回までレベル3のお話をしましたので、今回はレベル4です。
レベル4は「深層学習」です。レベル3の「機械学習」と同様で技術の名称になりましたので、「深層学習とは何か」から説明していきます。
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「深層学習」とは
深層学習とは、読んで字のごとく、深い層の学習です。機械学習の中に人の神経を模したネットワーク構造「ニューラルネットワーク」を用いた手法があります。
ニューラルネットワークは入力、中間、出力の3層からなるネットワーク構造をしています。各層には、「重み」が設定されており、学習しながら、この値を調整することで、より精度の高い予測を行なうことができるようになります。この中でも、中間層が複数層となり、深いネットワーク構造のものをディープニューラルネットワークといい、これを用いる学習を深層学習(ディープラーニング)と呼びます。
AIの整理
このため、深層学習は機械学習の1つの手法ということができます。そして、これまで説明してきたAI、機械学習、深層学習の関係は下記のようになります。
このようにAIという概念(大きな枠組み)があり、それを実現する様々な技術があります。
どんなところにAIを活用するのかを考えることはもちろんですが、どの技術を使うのかを考えることも重要です。機械学習も深層学習もまるで魔法のように語られることがありますが、それぞれ一長一短のある技術になりますので、それらを考慮して選択していく必要があることをぜひ覚えておいてください。