「パターン認識」ってどんな仕組み?(1)
- 目次
パターン認識の位置づけ
AIの活用事例は、機能別に「識別」、「予測」、「実行」の3つに分類できます。
今回は、その中でも「識別」に該当する、パターン認識についてご説明します。
パターン認識は、上の図のように、機械学習の中の一分野です。
ある手法では一般的な機械学習を用い、ある手法では深層学習を用いて認識を行っています。
なお、深層学習については、「「深層学習」~エーアイベーシックレベル4」で説明しています。
パターン認識の種類
パターン認識の中でも使われる頻度の高いものとして、以下の3種類があります。
・文字認識
画像中の文字・文章を認識する
・顔認識
画像中の顔を認識する、たくさんの顔の中から特定の個人を識別する
・音声認識
音声の内容を認識する
現実におけるパターン認識の実用例
パターン認識では、未知の入力データに対して、その中に既知のパターン(文字や顔、単語など)があるかどうかを調べることができます。最近では、スマートフォンのアプリの機能になっていることもあります。
例えば、カメラアプリには、自動で顔を検出する機能があります。この場合、「未知の入力データ」は「カメラに映っている映像」、「既知のパターン」は「顔」となります。他にも、色々なところで当たり前のように使われるようになってきているため、活用例に心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
さて、今回はパターン認識とその実用例について説明しました。
次回は、パターン認識が実際にどのように行われているのか説明します。