vol.28
- コツ・知識
- メールマガジン
環境構築不要!WebブラウザでPythonプログラミングができるGoogleColaboratoryについて
今回のメルマガのテーマは
【環境構築不要!WebブラウザでPython
プログラミングができるGoogleColaboratoryについて】
でございます。
このメルマガをご覧いただいている方の中には、すでにPythonで
何かプログラムを書かれている方も多くいらっしゃるかと思います。
Pythonのプログラミングをすでに体験されている方であれば、
プログラムを書くためには「環境構築」が必要となることを
ご存じだと思います。
環境構築は、PCの環境によってすんなりと行かないこともあり、
プログラミングを学習する前段階で、躓いてしまい挫折するケースも
多々あります。
そこで本日は、環境構築をすることなくPythonのプログラミングを
実践することができるGoogleColaboratoryというサービスについて
ご紹介いたします!
(約5分で読めます)
~~~~~~~~~目次~~~~~~~~~
1. GoogleColaboratory(グーグル・コラボラトリー)とは
2. GoogleColaboratoryのメリット・強み
3. GoogleColaboratoryのデメリット・弱み
4. GoogleColaboratoryの使い方
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.GoogleColaboratory(グーグル・コラボラトリー)とは
GoogleColaboratoryは、WebブラウザさえあればPythonのプログラミングを
体験・実践することができるサービスです。
GoogleColabと略すこともあります。
以下では、GoogleColaboratoryのメリット・デメリット、使い方について
まとめてお届け致します。
2.GoogleColaboratoryのメリット・強み
ではまずは、GoogleColaboratoryのメリット・強みについて3点お伝えします。
メリット1つ目は、Googleアカウントさえ用意しておけば、すぐにPythonの
プログラミングにチャレンジすることができる、という点です。
通常、Pythonでプログラムを書いていくためには、PCにPythonを
インストールする必要があります。
社内のセキュリティやPCのスペックなどの影響で、エラーや手詰まりが発生し、
プログラムを書く前に挫折してしまう人もいます。
それを考えると、Googleアカウントを作成しておけば、Webブラウザ上ですぐに
プログラムを書ける、というのは大きな利点となります。
メリット2つ目は、無料で使用することができるという点です。
Python自体も無料でインストールできるプログラミング言語なので、
自分で環境構築することができれば、完全に無料で使用することができます。
一方で、Webブラウザ上でPythonプログラミングをできるサービスの中には、
お金がかかってしまうものもたくさんあります。
その点、GoogleColaboratoryはGoogleアカウントを保有していれば
無料で使用することができるのは強みです。
Googleアカウントの作成もお金はかからないので、GoogleColaboratoryは
無料で使用することができます。
メリット3点目は、機械学習に使えるほど、ハイスペックなPCを使うことが
できるという点です。
Webブラウザ上でPythonのプログラミングを実践できる本ツールですが、
裏側ではGoogle社が保有しているハイスペックなPCが動作しています。
かなりハイスペックなPCなので、自分ですでに環境構築をしている人でも、
機械学習をするときはGoogleColaboratoryを使う、という人もいるくらいです。
プログラムは、機械にしてもらいたいことを命令するものなので、
機械のスペックは高い方が望ましいです。
ハイスペックなPCを使えるというのも、大きなメリットとなります。
3. GoogleColaboratoryのデメリット・弱み
では続いて、GoogleColaboratoryのデメリットについても、2点お伝えします。
環境構築不要で、無料で使えるかなり便利なサービスですが、
やはり一方では、少し使い勝手が悪い面もいくつかあります。
デメリット1つ目は、使用するデータやファイルを、使う度に毎回
アップロードする必要がある、という点です。
自分のPCに環境構築をして、プログラミングする場合は、
フォルダパスを指定することで、PC内のデータを自由に使って
Excel操作や機械学習などを行うことができます。
しかしGoogleColaboratoryはWebブラウザ上でプログラミングを行うことが
できるサービスで、また後ろではGoogle社のPCが動いています。
つまりGoogleColaboratory上には、使用したいデータがない状態となっています。
そのため、何かExcelファイルなどのデータを使用したい場合は、
毎回GoogleColaboratoryにアップロードする必要があります。
本格的にプログラミングを行っていく上では、この点はかなり大きなデメリットです。
デメリット2つ目は、使用する環境に時間制限があるので、一定時間で
元々使っていたデータなどが消えてしまう、という点です。
Pythonは機械学習で度々用いられる言語ですが、機械学習では1つのプログラムを
動かすのに1日以上かかることも普通にあります。
その際、一定時間を過ぎてしまうとデータが使えなくなってしまう、というのは
かなり大きなデメリットです。
具体的には、環境を使い始めてから12時間が経つと無条件でデータが消えてしまいます。
また90分以上操作をしていない、という場合でも勝手にデータが消えてしまいます。
つまり最短で90分でデータが消えてしまい、どれだけ長くても12時間経てば
データは消えてしまいます。
「少ないデータだけをアップして、一瞬だけプログラミングができればいい」
という状況では本ツールはかなり使い勝手がいいですが、同じデータを使って
長期的にプログラミングを行っていくとすると、あまり使い勝手は良くありません。
その場合は、始めから自分のPCにPythonの環境構築を行うことが
トータルで見ると一番効率的です。
4. GoogleColaboratoryの使い方
いくつかデメリットがあるGoogleColaboratoryですが、とはいえ
環境構築をすることなく無料でPythonのプログラミングを実践できるのは
やはり魅力的なサービスです。
ここでは、GoogleColaboratoryの使い方について、簡単にお伝えします。
GoogleColaboratoryは、Googleアカウントを保有している人にだけ
解放されているサービスです。
まだアカウントを保有していない方は、以下URLにアクセスして
まずはGoogleアカウントを作成しましょう。
https://support.google.com/accounts/answer/27441?hl=ja
Googleアカウントを作成できたら、以下のURLにアクセスします。
URLにアクセスした後は、Googleアカウントにログインをします。
ログインした後は、もういつでもPythonのプログラムを書いたり
実行したりできる状態となります。
https://colab.research.google.com/notebooks/welcome.ipynb?hl=ja
たったこれだけで、もうPythonでプログラムを実行できる状態になるのは
とても魅力的です。
もし「環境構築で詰まってしまったけど、どうしてもPythonをやってみたい!」
という場合であれば、ぜひ一度触ってみるのをオススメ致します!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
「インソースのPythonマガジン Vol.28」は、これで以上となります。
このメルマガでは今後も、Python学習に関するお役立ち情報、また社内のDX化を
主導するための具体的な方法や、弊社や他社様のPython活用の事例など、
ビジネスの現場で真に活かせる有益な情報の提供を行ってまいります。
それでは、次回もお楽しみに!
関連研修
【環境構築不要!WebブラウザでPython
プログラミングができるGoogleColaboratoryについて】
でございます。
このメルマガをご覧いただいている方の中には、すでにPythonで
何かプログラムを書かれている方も多くいらっしゃるかと思います。
Pythonのプログラミングをすでに体験されている方であれば、
プログラムを書くためには「環境構築」が必要となることを
ご存じだと思います。
環境構築は、PCの環境によってすんなりと行かないこともあり、
プログラミングを学習する前段階で、躓いてしまい挫折するケースも
多々あります。
そこで本日は、環境構築をすることなくPythonのプログラミングを
実践することができるGoogleColaboratoryというサービスについて
ご紹介いたします!
弊社がご提供している研修サービスでは、ご自身のPCに環境構築をしていただきます。
環境構築の手順について、丁寧に解説をしたマニュアルをご用意しておりますので、研修後もそのままプログラム作成に取り組んでいただけます!
今回ご紹介したGoogleColaboratoryのようなツールである、JupyterNotebookを用いて学習します!
・Python学院~Excel操作自動化編(1日間) ※「Python基本文法」と「Excel操作」について学べる!
・Python学院~Excelのデータ転記からプログラミングを始める(2日間) ※「Python基本文法」と「Excel操作」について学べる!
・Python学院~短期集中講座(5日間) ※「Python基本文法」と「Excel操作」「スクレイピング」について学べる!
環境構築の手順について、丁寧に解説をしたマニュアルをご用意しておりますので、研修後もそのままプログラム作成に取り組んでいただけます!
今回ご紹介したGoogleColaboratoryのようなツールである、JupyterNotebookを用いて学習します!
・Python学院~Excel操作自動化編(1日間) ※「Python基本文法」と「Excel操作」について学べる!
・Python学院~Excelのデータ転記からプログラミングを始める(2日間) ※「Python基本文法」と「Excel操作」について学べる!
・Python学院~短期集中講座(5日間) ※「Python基本文法」と「Excel操作」「スクレイピング」について学べる!
(約5分で読めます)
~~~~~~~~~目次~~~~~~~~~
1. GoogleColaboratory(グーグル・コラボラトリー)とは
2. GoogleColaboratoryのメリット・強み
3. GoogleColaboratoryのデメリット・弱み
4. GoogleColaboratoryの使い方
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.GoogleColaboratory(グーグル・コラボラトリー)とは
GoogleColaboratoryは、WebブラウザさえあればPythonのプログラミングを
体験・実践することができるサービスです。
GoogleColabと略すこともあります。
以下では、GoogleColaboratoryのメリット・デメリット、使い方について
まとめてお届け致します。
2.GoogleColaboratoryのメリット・強み
ではまずは、GoogleColaboratoryのメリット・強みについて3点お伝えします。
(1)ダウンロードやインストールなどの環境構築が不要!Googleアカウントでのログインだけで、Pythonプログラミングにチャレンジできる
メリット1つ目は、Googleアカウントさえ用意しておけば、すぐにPythonの
プログラミングにチャレンジすることができる、という点です。
通常、Pythonでプログラムを書いていくためには、PCにPythonを
インストールする必要があります。
社内のセキュリティやPCのスペックなどの影響で、エラーや手詰まりが発生し、
プログラムを書く前に挫折してしまう人もいます。
それを考えると、Googleアカウントを作成しておけば、Webブラウザ上ですぐに
プログラムを書ける、というのは大きな利点となります。
(2)無料で使用することができる
メリット2つ目は、無料で使用することができるという点です。
Python自体も無料でインストールできるプログラミング言語なので、
自分で環境構築することができれば、完全に無料で使用することができます。
一方で、Webブラウザ上でPythonプログラミングをできるサービスの中には、
お金がかかってしまうものもたくさんあります。
その点、GoogleColaboratoryはGoogleアカウントを保有していれば
無料で使用することができるのは強みです。
Googleアカウントの作成もお金はかからないので、GoogleColaboratoryは
無料で使用することができます。
(3)機械学習に使えるほど、ハイスペックなPCを仮想的に使うことができる
メリット3点目は、機械学習に使えるほど、ハイスペックなPCを使うことが
できるという点です。
Webブラウザ上でPythonのプログラミングを実践できる本ツールですが、
裏側ではGoogle社が保有しているハイスペックなPCが動作しています。
かなりハイスペックなPCなので、自分ですでに環境構築をしている人でも、
機械学習をするときはGoogleColaboratoryを使う、という人もいるくらいです。
プログラムは、機械にしてもらいたいことを命令するものなので、
機械のスペックは高い方が望ましいです。
ハイスペックなPCを使えるというのも、大きなメリットとなります。
3. GoogleColaboratoryのデメリット・弱み
では続いて、GoogleColaboratoryのデメリットについても、2点お伝えします。
環境構築不要で、無料で使えるかなり便利なサービスですが、
やはり一方では、少し使い勝手が悪い面もいくつかあります。
(1)使用するデータやファイルを、毎回アップロードする必要がある
デメリット1つ目は、使用するデータやファイルを、使う度に毎回
アップロードする必要がある、という点です。
自分のPCに環境構築をして、プログラミングする場合は、
フォルダパスを指定することで、PC内のデータを自由に使って
Excel操作や機械学習などを行うことができます。
しかしGoogleColaboratoryはWebブラウザ上でプログラミングを行うことが
できるサービスで、また後ろではGoogle社のPCが動いています。
つまりGoogleColaboratory上には、使用したいデータがない状態となっています。
そのため、何かExcelファイルなどのデータを使用したい場合は、
毎回GoogleColaboratoryにアップロードする必要があります。
本格的にプログラミングを行っていく上では、この点はかなり大きなデメリットです。
(2)時間制限があるので、一定時間で使用していたデータなどが消えてしまう
デメリット2つ目は、使用する環境に時間制限があるので、一定時間で
元々使っていたデータなどが消えてしまう、という点です。
Pythonは機械学習で度々用いられる言語ですが、機械学習では1つのプログラムを
動かすのに1日以上かかることも普通にあります。
その際、一定時間を過ぎてしまうとデータが使えなくなってしまう、というのは
かなり大きなデメリットです。
具体的には、環境を使い始めてから12時間が経つと無条件でデータが消えてしまいます。
また90分以上操作をしていない、という場合でも勝手にデータが消えてしまいます。
つまり最短で90分でデータが消えてしまい、どれだけ長くても12時間経てば
データは消えてしまいます。
「少ないデータだけをアップして、一瞬だけプログラミングができればいい」
という状況では本ツールはかなり使い勝手がいいですが、同じデータを使って
長期的にプログラミングを行っていくとすると、あまり使い勝手は良くありません。
その場合は、始めから自分のPCにPythonの環境構築を行うことが
トータルで見ると一番効率的です。
4. GoogleColaboratoryの使い方
いくつかデメリットがあるGoogleColaboratoryですが、とはいえ
環境構築をすることなく無料でPythonのプログラミングを実践できるのは
やはり魅力的なサービスです。
ここでは、GoogleColaboratoryの使い方について、簡単にお伝えします。
(1)Googleアカウントを作成する
GoogleColaboratoryは、Googleアカウントを保有している人にだけ
解放されているサービスです。
まだアカウントを保有していない方は、以下URLにアクセスして
まずはGoogleアカウントを作成しましょう。
https://support.google.com/accounts/answer/27441?hl=ja
(2)GoogleColaboratoryのURLにログインする
Googleアカウントを作成できたら、以下のURLにアクセスします。
URLにアクセスした後は、Googleアカウントにログインをします。
ログインした後は、もういつでもPythonのプログラムを書いたり
実行したりできる状態となります。
https://colab.research.google.com/notebooks/welcome.ipynb?hl=ja
たったこれだけで、もうPythonでプログラムを実行できる状態になるのは
とても魅力的です。
もし「環境構築で詰まってしまったけど、どうしてもPythonをやってみたい!」
という場合であれば、ぜひ一度触ってみるのをオススメ致します!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
「インソースのPythonマガジン Vol.28」は、これで以上となります。
このメルマガでは今後も、Python学習に関するお役立ち情報、また社内のDX化を
主導するための具体的な方法や、弊社や他社様のPython活用の事例など、
ビジネスの現場で真に活かせる有益な情報の提供を行ってまいります。
それでは、次回もお楽しみに!