Python学院
メールマガジンバックナンバー

vol.32

  • コツ・知識
  • メールマガジン

DXを全社展開するための理想的な流れ
~Pythonを用いた自社事例もお伝えします

皆さんこんにちは!
株式会社インソースのPython学院事務局でございます。

今回のテーマは
【DXを全社展開する理想的な流れ】についてです。

(約5分で読めます)

~~~~~~~~~目次~~~~~~~~~
1.まずは選抜者による業務自動化に取り組もう
2. ITへの抵抗感が少なく、時間に余裕がある若手・新人層を選抜しよう
3. 弊社の事例~Pythonの社内業務自動化の実例を作ろう!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


1. まずは選抜者による業務自動化に取り組もう


「Pythonを社内に導入したいのですが、どのような流れが良いでしょうか」
このご質問は、本当によくお聞きします。

結論として、「いきなり全社導入」は難しいので、選抜者から教育する
ことをオススメしております。
最初から全社導入するのが難しい理由としては、以下2点が挙げられます。

(1)プログラミングに抵抗感がある人が多い


理由1つ目は、やはりプログラミング自体に抵抗感がある人が多い、という点です。
プログラミングに抵抗感がある人も対象に含めてしまうと、
導入のスピードが遅くなり、結果的に全社的な導入も遅れてしまいます。

中には「やる意味が分からない」と考える人もいるため、
組織全体として受け入れる環境が作れず、前向きで積極的に
Python学習をしたいと考えていた人まで、学習しづらく
なります。

(2)時間や業務の都合上、両立が難しい


理由2つ目は、既存業務や時間との兼ね合いで、両立が難しい人が多い、
という点です。
Pythonは、プログラミング言語の中ではかなり学習難易度が低い言語ですが、
そうは言っても初期の学習には時間がかかります。

「Pythonは面白そうだし、できればやってみたいけど、時間がない」というのも、
本当に多くの方から上がってくる声です。
実際問題として、既存の業務に加えてPythonを学習し、さらに開発をして
業務改善に取り組むのは、そこまで簡単なことではありません。


これらの理由から、いきなり全社導入するのではなく、
一部の選抜者から教育することをオススメしております。

2. ITへの抵抗感が少なく、時間に余裕がある若手・新人層を選抜しよう


選抜者への教育から取り組む、とすると次に考えたいのが
「誰から始めるか」という点です。

こちらについては、弊社インソースの事例から自信を持って、
「若手・新人層」から取り組むことをオススメいたします。

「若手・新人層」がおすすめである理由は、「ITへの抵抗感が比較的少ない」点と
「時間の面で比較的余裕がある」点です。
これはまさに、「いきなり全社導入がおすすめではない」理由として
挙げた2点を、しっかりと克服しています。

実際、弊社インソースでは2021年に入社した新入社員28名を選抜し、
Python研修を実施しました。

今となっては、全社員を対象とした研修を実施しておりますが、
やはり想定通り、若手・新人層の方がIT技術への抵抗感が低く、
受け入れやすいと感じております。


3.弊社の事例~Pythonの社内業務自動化の実例を作ろう!


若手・新人層に教育をした後に、実際にPythonを使った業務自動化に
取り組んでもらいます。
「Pythonで社内業務が自動化できた」という事例があるだけで、
全社的に受け入れやすい環境を作ることができます。

弊社では「若手・新人層」を選抜して教育しましたが、
結果としては、「未経験からシステムエンジニアとして配属」するケースや、
「先輩の業務をPythonで自動化」するケースなどが、続出しました。

さらに「新人でもここまでできるのか」という既存社員の声が
多数上がったことで、既存社員にも「Pythonを学習する」ことについて
受け入れることができる環境ができました

結果としては、全社員数百名を対象にしてPython研修を実施し、
全社導入することに成功いたしました。


ここまでの内容をまとめると、「Pythonを全社導入する」には、
以下の流れが理想となります。

・若手や新人層から選抜をして、Python教育を実施する
・実際の社内業務を、Pythonを使って自動化、効率化できた事例を作る
・「若手でもPythonで業務効率化できた」という実績を前提に、全社導入を進める


したがって、「Pythonを導入したい」とお考えの方はまず、
「若手・新人層を選抜し、Python教育を実施する」というところから始めましょう!


最後までお読みいただき、ありがとうございました!
「インソースのPythonマガジン Vol.32」は、これで以上となります。

このメルマガでは今後も、Python学習に関するお役立ち情報、また社内のDX化を
主導するための具体的な方法や、弊社や他社様のPython活用の事例など、
ビジネスの現場で真に活かせる有益な情報の提供を行ってまいります。

それでは、次回もお楽しみに!

関連研修