事前課題をテキストに反映―「業務改善研修」の例
インソースは研修の特徴の1つとして、「事前課題をテキストに活用する」という点が挙げられます。今回は、それを具体的にイメージしていただけるよう、例として先日実施した「業務改善研修」についてお伝えいたします。
事前課題から仮説を立てる
先日、ある自治体さまにて「業務改善研修」を実施させていただきました。その事前課題で多く挙げられた課題が「業務改善をやろうという意識や意欲はあるが、できていない」というものでした。そこで、意識や意欲がそがれている原因について、弊社営業担当と講師が次のような仮説を立てました。
- 『改善』を重く捉えすぎて、やる前からあきらめているのではないか
- 主体的に動く意義を理解していないため、「業務が忙しい」「自分がやらなくても誰かがやる」など、取り組むことに言い訳を作ってしまっているのではないか
- 仮に自ら動くことを理解していても、それを履き違えて自分ひとりで改善活動を抱え込んでいるのではないか。だから、周囲への理解・協力が得られず、挫折しているのではないか
ご担当者さまへのヒアリングを実施
最初は弊社営業と講師の仮説でしたが、お客さまからヒアリングさせていただくなかで、これらは仮説といえども、根強い課題になっているということがわかりました。そのため、企画開発部がテキスト作成時に、これらの課題やそれに対する回答をテキストに盛り込むことにしました。
グループワーク冒頭で把握
そして研修当日、実際のところ、受講者の皆さまがどう考えているのかを把握するため、研修の冒頭で「業務改善がなぜ進まないのか」についてグループワークを実施。すると、私たちが仮説を立てた通りの意見が受講者から出てきました。もともと、テキストにも回答が盛り込んでありましたので、それを用いて講師から皆さまに解説させていただきました。自分の課題と合致した内容であるため、受講者の皆さまには、研修内容を自分の問題として、より深く受け止めていただけたという結果になりました。
事前課題にはこんな効用も!
なお、その研修の際、集まった事前課題の回答を、一覧にして受講者の皆さまお一人お一人にお渡ししました。それを見ながらグループワークをしたことで、「みんな同じことで悩んでいるんだ」「自分だけが苦しいのではないんだ」ということを受講者同士で共有することができ、その後の研修の取り組み姿勢が一気に前向きになりました。
このように、インソースでは、特にテキスト作成段階で事前課題をフル活用することで、受講者の皆さまにとって有意義な研修をご提供しております。ご興味をお持ちいただいた皆さま、ぜひ一度ご相談ください。
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