「お客さまと店員が動きやすい」売り場を設計してみよう
「売り場づくり」の基本は、ターゲットとするお客さまに合わせた環境をつくる、ということです。
そのためには、お客さまがバランスよく店内を巡れる「客動線」と、
店員がスムーズに作業できる「作業動線」(※)の2つを考慮した、売り場の設計が必要不可欠です。
※字義としては「動線」とする方が適切ですが、「人を導く」という意味において「導線」という字が用いられる場合もあります。
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売り場づくりで最も重要なのは、「通路」のつくり方
前述の「動線」を具現化したのが、売り場の「通路」です。
売り場の通路を設計する際には、主に以下のようなポイントに気を遣います。
● 通路から見てわかりやすいところに商品が陳列されているか
● 商品グループの陳列の流れは自然か
● 通路は通りやすく、長さは適切か
● 狭くても、最低60センチの道幅があるか
● 通路は売り場を1周しているか
● 売り場の回遊性が高くなるか(店内をくまなく巡りやすく、目的外の商品にも接触できる設計か) など
特に、最後の「回遊性の高さ」は、売上に大いに影響しています。
商品の魅力を広く伝えるためにも、お客さまに広く店内を見ていただける売り場を設計してみましょう。
「店員の動きやすさ」も忘れずに考慮しよう
店員がスムーズに動け、かつ店内をまんべんなく見られる設計でこそ、
お客さまが満足する、細やかなサービスを提供することができます。
「お客さま目線」を第一に考えるあまりに、店員が効率よく作業できない環境になってしまわないよう、注意しましょう。
店員の作業のもたつきは、お客さま満足度の低下を招いてしまいます。
日常的な業務内容や、人の動き方を考慮したうえで、効率よく作業できる空間づくりを目指しましょう!