【お返事フレーズ例】お客さまにほめられた場合編
「ここのお店、大好きなんです。いつも来るのを楽しみにしてます」
「お料理、おいしかったです。ごちそうさまでした」
「あなたに対応してもらえて、安心できました」
「いつもよくしてくださって、ありがとうございます」
時に、お客さまからこんなうれしい言葉をいただくこともあるはずです。
自ら応対したお客さまによろこんでいただけることほど、うれしいことはないですよね。
でも、案外に悩む人が多いのが、
「
お褒めいただいたとき、どうお返事すればいいのか?」ということです。
お客さまにお褒めの言葉をいただいたら、ぜひ、それを素直に謙虚に受け止めて、
笑顔で「 ありがとうございます!」とお返事しましょう。
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「そんなことない」は逆効果!
~「過度な謙遜・卑下」が失礼にあたる理由
もしかすると、「人に褒められるとつい『そんなことない』と否定してしまう」という方もいるかもしれません。
もちろん「謙虚さ」は美徳のひとつですが、 「過度な謙遜や卑下」は、せっかくよい点を見いだしてくださったお客さまの見解を否定するように聞こえてしまいかねません。「全然そんなことありません!」などと全否定するのは、失礼にあたることがあります。
仮に謙虚なお返事をするにしても、「まだまだです」という程度にとどめておくのがよいでしょう。
接客のお仕事は、サービスに自信を持ってお客さまをもてなすこと(よろこんでいただくこと)が、そもそものミッションです。それなのに、商品・サービスの美点を否定してしまうと、「 じゃあ、あなたは『良いもの・良いこと』だと思っていないサービスを提供しているの?」とモヤモヤさせてしまいます。過度に自分を卑下することも、「 自分の仕事に大して自信がない人からサービスを受けたくない」という不快感をも与えてしまいかねません。
それに、こんな考え方もできます。提供する商品・サービスは、自分だけでない多くの方の仕事によって成り立っています。つまり、 お褒めの言葉は自分自身に対してだけでなく「ほかの人のがんばり」への評価でもあるのですから、お褒めの言葉は素直に受け取るのがベストなのです。
ありがたく思う気持ちは、表情でも伝える
お褒めいただいても「当然のことだ」といった憮然とした態度でいるのでは、あまり印象がよくありません。 うれしいお言葉をいただけたら、ぜひ笑顔で、お返事をしましょう。
「自分だけの成果ではない」ことを示す
さらに、評価いただいたポイントに対して「これもみなさまにご愛顧いただいているおかげです」などというように、「 いろいろな人びとのサポートありきである」という感謝の意を伝えられると、謙虚な好印象を与えられます。
「今後もサービス向上に取り組む」意思表明を伝える
お褒めいただいた評価を無駄にしないよう、「さらなるサービス向上に尽力する」「これからもよろこばれるサービス提供を目指す」というやる気を見せるお返事の仕方も有効です。
【フレーズ例】お褒めの言葉をいただいたときのお返事の例
●こちらこそ、いつも(〇〇いただき)ありがとうございます。
●それはよかったです。お褒めいただき、ありがとうございます。
●お褒めいただき、たいへん光栄です。
●たいへん恐縮でございます。/おそれいります。
●そう言っていただけると、私(我々)としましてもたいへん励みになります。
●お役に立てて何よりでございます。
●これからも、(スタッフ一同)精進してまいります。
●およろこびいただけて、私(私ども)としましてもうれしい限りです。
●〇〇(料理人、作り手など)冥利に尽きます。
●これも日々、〇〇さま(お客さま方)にご愛顧いただいているおかげです。
●まだまだ勉強することがたくさんあるので、これからもがんばります。
●こちらこそ、みなさまに喜んでいただけることを心の支えにしております。
顧客満足を向上させるためには、至らない点を反省するだけでなく、「よかった点」を伸ばすことも大いに重要です。お客さまからのうれしいお言葉は、ぜひ覚えておいて、自分の糧にしていくとよいでしょう!