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vol.61

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AIの主要8市場とは?規模や各市場についてご紹介します

今回の「AIの主要8市場」です。



(約5分で読めます)

~~~~~~~~~目次~~~~~~~~~
1、AIとはそもそも何か?
2、AI主要8市場とは?具体的にどのように役に立つの?
3、おわりに
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1.AIとはそもそも何か?

■AIとは何か?
AI(Artificial Intelligence)とは、人工知能とも呼ばれ、
コンピュータやシステムが人間のような知的な活動を行うことを目指す技術を指します。

具体的には、データや情報を使って学習し、問題を解決する能力を持つシステムを指します。
これにより、画像や音声の認識、自然言語の理解、意思決定の支援などを行うことができます。

■AIの主要8市場について
AIには、以下に記載する主要の市場が存在します。
「機械学習プラットフォーム」「時系列データ分析」「検索・探索」「翻訳」
「テキスト・マイニング/ナレッジ活用」「音声合成」「音声認識」「画像認識」の8つです。
AI主要8市場と呼ばれ、一括りにされることもあります。

現在、ChatGPTなどのAIが大変有名になり、AIにまつわるニュースも増えています。
そのため多くの方が、AI市場は伸びている、と予想しているかと存じます。
それでは、このAI主要8市場はどの程度伸びているのでしょうか。
以下に、総務省のAIに関する情報を記載しております。
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日本のAI主要8市場規模の推移及び予測
出典:総務省 「令和4年版情報通信白書」P86
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/pdf/01honpen.pdf
(最終アクセス:2023/6/19) ---------------------------
上記を見ると、このグラフが作成された2020年は、
機械学習プラットフォームよりも、
テキスト・マイニング/ナレッジ共有の方が倍近く多いことが分かります。
機械学習プラットフォームを用いて、自身でモデル構築やデータ分析を行うよりも、
すでに利用者向けに開発されたテキスト・マイニングやナレッジ共有の
サービスを利用する市場の方が大きいということがわかります。

またテキスト・マイニングとは、大量のテキストデータから情報を取得し活用することを指します。
ナレッジ共有は、組織内での情報共有のことを言います。
昨今ではテキスト・マイニングで収集された情報を、
ナレッジ共有として活用されることも増えています。
そのため、テキスト・マイニング/ナレッジ共有という記載となっています。
実際にこの予測が正しければ、「機械学習プラットフォーム」「翻訳」「テキスト・マイニング/ナレッジ活用」
「音声認識」の売上がより増加し、AI主要8市場全体で、900億円の売り上げがあると予想されます。
さらに2025年度は、1,200億円の売り上げになることも予想されています。


2.AI主要8市場とは?具体的にどのように役に立つの?

1章では、AIは大まかに分けると8つの市場があるとお伝えしました。
2章では、それぞれの市場とAIの「活用場面」についてお伝えします。

■機械学習プラットフォーム
内容:
AIの仕組みとなる機械学習を用いて、自分でデータ分析などを
行うことを支援するツールを指しています。
また機械学習とは、コンピュータに大量のデータを学習させ、
そのデータにある傾向や特徴を用いて予測や判断を行うことができる技術です。
活用場面:
・機械学習モデルの開発
・モデル開発のためのトレーニング
・データの可視化の補助 など

■時系列データ分析
内容:
時間の経過に伴って収集されたり観測されたりするデータを解析する方法を指します。
活用場面:
・パターンの特定と予測(需要予測、株価予測、天候予測など)
・異常検知(キュリティ監視、品質管理、故障予知など) など

■検索・探索
内容:
AI市場における検索・探索は、大量のデータの中から特定の情報を見つけるための技術やシステムを指します。
活用場面:
・文章での対話を通し、本当に欲しい情報の検索
・ユーザーに関連性の高い情報や商品の提案

■翻訳
内容:
機械翻訳や音声翻訳など、言語間のテキストや音声の変換を自動化する技術やサービスを指します。
活用場面:
・翻訳アプリなどを用い、異なる国の方とのコミュニケーションの円滑化
・異なる言語の情報(インターネット、SNSなど)の取得

■テキスト・マイニング/ナレッジ活用
内容:
上記で記載した通りテキスト・マイニングとは、
大量のテキストデータから情報を取得し活用することを指します。
ナレッジ共有は、組織内での情報共有のことです。
活用場面:
・ナレッジ共有(蓄積された情報を検索・閲覧・共有する取り組み)
・SNSやニュース記事、レビューサイトの分析・カスタマーサポート など

■音声合成
内容:
テキストデータを自然な音声に変換する技術やサービスを指します。
活用場面:
・音声アシスタント(使用者の質問に音声で回答してくれるなど)
・オーディオブック、アニメーションなどのコンテンツ制作
・音声案内システム など

■音声認識
内容:
人の話す音声をテキストに変換する技術やサービスのことです。
活用場面:
・スマートフォンのボイスアシスタント
・コールセンターの音声通話の自動テキスト化
・会議の議事録やインタビューの文字起こし
・講演の字幕生成 など

■画像認識
内容:
コンピュータが解析した画像に含まれる、オブジェクトや特徴を識別・分類する技術やサービスです。
活用場面:
・自動運転技術
・監視・セキュリティ
・メディカル画像解析
・品質管理・製造業 など


3.おわりに

今回は、「AIの8大市場について」についてご紹介しました。
次回は、IT、IoT、DXの違いについてお伝えいたします。
「なんとなくしか分かっていない...」という方が多いのではないかと思い、
作成いたしましたので、ぜひ次回もご覧ください。

今回も画像生成AIに、ある言葉を入れて以下の画像を作成しました!
解答は、この記事の右下に記載しております。


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!
それでは、次回もお楽しみに!

A. 琳派、高精細、デジタルペインティング、アジサイ、雨の日の夕方


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