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AIエージェントについてご紹介!

今回のテーマは「AIエージェント」についてです。
AIエージェントの概要、活用例、注目されている背景についてご紹介します。

【AIエージェントに関するクイズ】
※回答は記事の最後に記載しています。
Q1. AIエージェントが対応できる業務内容として正しいのはどれでしょう?
A. パターン化された手順を繰り返し実行する
B. ルールが決まっていない作業も含め、状況に応じて対応する
C. マニュアル化された作業を効率化する

Q2. AIエージェントの特徴として正しいものはどれでしょう?
A. プログラムされた手順通りに実行できる
B. ユーザーの指示を設定した時間で実行できる
C. 自律的に環境や状況を分析し提案を行える

Q3. 営業支援において、AIエージェントができるものとして正しいものはどれでしょう?
A. 顧客の過去の購入履歴を参考にしつつ、営業担当が決めたフォローのタイミングに基づいて提案を行う
B. 商談データや顧客行動をモニタリングし、自動で最適なタイミングを判断して通知を送る
C. 設定された条件を超えたアクションを提案することはできない

(約5分で読めます)

~~~~~~~~~~~~~~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
1.AIエージェントとは?
2.AIエージェントの活用例
3.なぜAIエージェントが注目されているのか?
4.おわりに
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1.AIエージェントとは?

AIエージェントとは、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のような定型業務に加え、「予測・判断が必要な作業」のような非定型業務も自動化するプログラムやシステムです。AIの活用により、ルールの定まらない複雑な業務にも対応可能です。近年、生成AIの活用が急速に広がっていますが、AIエージェントは生成AIより能動的に働きかけてくれる点が特徴です。

下記では、お問い合わせメールを作成する場面を例として、それぞれの違いを紹介します。
生成AIの場合:

「この問い合わせメールの返信文を作って」と指示をすると、その内容に沿った返答文を作成。

AIエージェントの場合:

受信メールの状況を分析し、「未返信の重要なメールがあります。返信を作成しましょうか?」と提案した上で、適切な返答文を作成。

このように、AIエージェントは単に指示に従うだけでなく、自ら状況を判断し、必要なアクションを促すことで、より高度なサポートを提供します。 これらを可能にしている仕組みが、データ収集とAIによる分析・予測です。 環境の変化やユーザーの行動をデータとして収集し、それをもとに分析・予測を行い、適切な提案や行動を可能にしています。また、データやユーザーの行動は学習にも活用され、分析・予測の精度向上も期待できます。

ツール 対象業務 分析・予測
RPA(ルールベース) 定型業務(決まった手順) 不可
AIエージェント 非定型業務(状況に応じて対応) 可能(データから学習)

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2.AIエージェントの活用例

(1)カスタマーサポートの自動化


AIエージェントを活用することで、カスタマーサポートの業務を効率化できます。

 1.AIが問い合わせ内容を自動分類し、適切な部署へ転送。
 2.ユーザーの過去のやり取りを分析し、最適な解決策を自律的に提案。
 3.FAQやナレッジベースを参照し、チャットボットが自動対応。
 4.未解決の問い合わせを検出し、「○○様からの対応が遅れています」と担当者にリマインド。

期待される効果:
 ・サポート対応のスピード向上
 ・ヒューマンエラーの削減
 ・顧客満足度の向上

(2)営業支援とフォローアップの自動化


AIエージェントを活用することで、営業支援とお客様へのフォローアップ業務を効率化できます。

 1. 顧客管理システムと連携し、商談の進捗状況を分析。
 2. 適切なフォローのタイミングを判断し、営業担当者へ通知を送信。
 3. 顧客の購買履歴や関心の傾向を解析し、最適な提案内容を自動生成。
 4. 定期的に顧客のアクティビティ(ウェブサイトの閲覧履歴やメール開封率)をモニタリングし、
  「関心が高まっています。提案を検討してください」と営業担当者へアラートを送信。

期待される効果:
 ・営業機会の最大化(タイミングを逃さない)
 ・自動フォローで売上向上
 ・営業担当の手間削減

3.なぜAIエージェントが注目されているのか?

AIエージェントが注目されている背景には、2つの要因があります。

(1)LLM(大規模言語モデル)の進化


1つ目は、AIの分析・予測の技術である「LLM(大規模言語モデル)」の発展です。
以前のAIは、単純な質問への答えしかできませんでしたが、現在のLLMは下記の3点に強みがあります。

 ・より複雑な文章を理解し、深い会話ができる
 ・状況に応じた判断や提案ができる
 ・長い対話履歴や大量の情報を活用して最適なアクションを導き出せる

例えば、AIエージェントが「あなたの過去の行動データ」を見ながら、次に何をすべきかを予測し、最適なアドバイスを行うことが可能です。

(2)生成AIモデルの流通(高速演算、低コスト化)


2つ目は、生成AIの普及です。
生成AIが急速に普及する中で、インフラの整備や技術の最適化が進んだ結果、AIを動かすための計算がより高速かつ低コストで行えるようになりました。 また、以前はAIの処理に膨大なコストと時間がかかっていましたが、最近では手軽にAIを利用できるプラットフォームが増加し、AI処理にかかるコストが大幅に低下しています。

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4.おわりに

今回は、AIエージェントについてご紹介しました。
AIエージェントは予測・判断が必要な非定型業務にも対応することが可能であり、日々の業務の効率化に大きく寄与します。ぜひ、業務への活用をご検討ください。

【AIエージェントに関するクイズ】の回答
Q1. B Q2. C Q3. B

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