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ChatGPT o1についてご紹介!GPT-4oとの違いとは?

今回のテーマは「ChatGPT o1」でございます。
「o1」を活用すべき場合や、「GPT-4o」と異なる点についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

(約5分で読めます)

~~~~~~~~~~~~~~目次~~~~~~~~~~~~~~
1.ChatGPTの新モデル「o1」とは
2.「o1-preview」と「GPT-4o」の違い、おすすめ活用方法
3.o1-preview モデルを試してみました!
4.おわりに
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1.ChatGPTの新モデル「o1」とは

「o1」とは、科学、コーディング、数学などの分野で複雑な問題解決に優れた新しいシリーズの生成AIモデルです。
従来よりも時間をかけて考えることで、より高度なタスクに対応します。現在は有料版のChatGPTユーザーのみが利用できます。

また、現状のo1モデルは「o1-preview」と「o1-mini」の2種類あります。 o1-previewは高度な推論に特化し、o1-miniはコーディングに最適な高速・低コスト版です。

【o1-preview、o1-miniの設定方法】

 

①左上に使用しているモデルが表示されているため、その部分をクリックする


  有料版のデフォルトは「ChatGPT4o」(無料版は「ChatGPT4o mini」)


 

②ChatGPT o1-preview、ChatGPT o1-miniのチェックを入れる




※2024年9月26日現在、OpenAI o1-previewでは1週間で50メッセージまで、OpenAI o1-miniで1日50メッセージまでという制限があるため、ご注意ください


2.「o1-preview」と「GPT-4o」の違い、おすすめ活用方法

「o1-preview」と「GPT-4o」の違い

この項目ではo1の中でも「o1-preview」に焦点を当てて、GPT-4oと比較します。

①回答の精度


o1-previewはGPT-4oと比べ回答の質・精度が高いことが特徴です。
Open AI社が行ったテストによると、特に物理学、化学、生物学の難しい問題では、博士課程の学生と同等の能力を発揮しました。数学では、国際数学オリンピック(IMO)の予選試験の問題を各モデルに回答させました。 GPT-4oは13%しか正解できなかったのに対し、o1-previewの正答率は 83%でした。
また、ある競技プログラミングのコンテストでも好成績を残しました。

しかし、回答精度が高い分、o1-previewはGPT-4oよりも回答の生成に長い時間が必要です。

②安全性


安全性を測定するテスト(ユーザーが安全ルールを回避しようとしたとき、モデルがどの程度安全ルールに従い続けるか)を実施した際、最も難しいテストでGPT-4oは100点満点中22点しか取れませんでしたが、o1-previewでは 84 点を獲得しました。
GPT-4oモデルでも安全と言われているため、o1モデルはさらに安全性が高いと分かります。

③利用できる機能


o1-previewはGPT-4oと比べて新しいため、使える機能が少ないです。
例えば、Webブラウジングや画像生成などの機能は、2024年9月26日現在は備わっていません。ChatGPTの便利な機能を活用したい場合は、GPT-4oの利用がおすすめです。

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「o1」のおすすめ活用方法

・深く考えること(推論)が必要な問題、課題
 例:事業計画の作成、ある部内で抱えている課題の真因把握 など
・複雑なコーディング
 例:Webページの作成、複雑なシステムの下書きの作成 など


3.o1-preview モデルを試してみました!

o1はGPT-4oと異なり、なぞなぞが解けるという記事を見かけたため、o1-previewモデルで本当になぞなぞが解けるか、試してみました。

問題:


GPT-4oの回答:


o1-previewの回答:


2つのモデルの回答を見比べたところ、正解したのはo1-previewのみでした。


4.おわりに

今回は、Open AI社の最新モデルである「o1」についてご紹介しました。
o1の特徴を理解し、活用していただけましたら幸いです。


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