ラテラルシンキング研修 ~新たな発想を生み出す力を養う
制作担当者に聞く、この研修のポイント
テキスト開発部部長 百瀬 康倫
2007年、株式会社インソース入社。
保険会社での営業職や外食産業での店長、新業態開発等に携わってきた経験を活かし、現在、研修プログラムの開発を行うテキスト開発部の責任者を務める。また、研修講師としての登壇もこなし、爽やかな人柄と親しみやすい関西弁で受講者を巻き込んでいくスタイルで人気が高い。
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考える力のある社員が求められている
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インタビュアー:
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まず最初に、今回、新たに「ラテラルシンキング研修」を開発しようと考えたきっかけを教えてください。
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- 百瀬:
- 考える力を身につける研修として、当社の研修プログラムの中で最も人気のあるのは「ロジカルシンキング研修」です。また、最近では、ロジカルシンキングの応用版ともいえる「クリティカルシンキング研修」の受講者も増えてきており、ビジネスパーソンにとって、論理的思考力は欠かすことのできない、基礎的な能力であるということをあらためて実感していました。これらはいずれも、思考を"収束"させていく手法を身につけるものであり、説得や判断といった場面において役立ちます。一方、アイデアを出したり、創造的な活動をする時のアタマの使い方は、こうした論理展開の手法とはちょっと違う。思考を"収束"ではなく、"拡散"するスキルとして、何か新しい思考系研修が作れないかと考えていた時に、この「ラテラルシンキング」という考え方に出会ったわけです。
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インタビュアー:
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なるほど。では、そもそも、研修の名前となっている「ラテラル」とはどういう意味なのでしょうか。
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百瀬:
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直訳すると、「横方向の」というような意味になります。ラテラルシンキングのことを「水平思考」と呼ぶこともありますが、これは、「垂直思考」であるロジカルシンキングの対極に位置付けられます。
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インタビュアー:
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ロジカルシンキングが「縦」に深く掘り下げていくような考え方のイメージなのに対して、ラテラルシンキングは「横」に広がっていくようなイメージなんですね。
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百瀬:
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そうですね。次々とアイデアを展開していったり、枠を取り払って自由に考えたりするような能力が求められる場面で活かせる考え方です。商品開発やプロモーション企画など、何かを考える業務に携わっている人たちにはぜひ身につけていただきたいスキルですね。
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発想力が上っていくことをグループワークで実感
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- インタビュアー:
- では、具体的にこの研修の中で行われる講義や演習について教えてもらえますか。
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- 百瀬:
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まず、ラテラルシンキングの概念を簡単にご説明した後、それをベースにして考案された、様々な「発想法」をお伝えしていきます。それらの発想法を使って生み出された商品やサービスなどの事例もふんだんにご紹介していきますので、興味を持って聞いていただけるのではないでしょうか。
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- インタビュアー:
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確かに。身近にあるものが、そうした発想法を使って生まれたものだということが理解できると面白いですね。
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- 百瀬:
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演習では、実際にそれらの発想法を使ってグループでアイデアを出し合うワークを行います。例えば、「合体法」という手法を使って、世の中にまだない新しい商品・サービスをグループ対抗で考えてもらうワークなんかは、大変盛り上がりますね。
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- インタビュアー:
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なんだか楽しそうですね。他には何か特徴的なところはありますか。
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- 百瀬:
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とはいえ、発想したものを具体的に企画案にし、それを通すことができてはじめて仕事としての成果になります。今回の研修の中で、そのすべてのプロセスを網羅することはできませんが、アイデアを実現する上での一つのカギとなる、「コンセンサスマネジメント」についても研修の中では触れています。
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「ラテラル」+「ロジカル」で企画力向上を図る
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- インタビュアー:
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やはり、楽しく発想するだけでは仕事になりませんからね。最後に、この研修とあわせて受講すると効果的なおすすめ研修をご紹介してもらえますか。
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- 百瀬:
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そうですね。アイデアの出し方をラテラルシンキング研修で学んだら、それを具体的な企画に落とし込むスキルを身につけていただくとよいと思います。「企画力研修」なんかがおすすめですね。ただ、企画に落とし込むためには、同時にロジカルシンキングのスキルも求められますから、まだ受講されていないようでしたらぜひ、学んでおいていただきたいですね。
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- インタビュアー:
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わかりました。どうもありがとうございました。
◆【研究レポート】思考力の使い方~クリティカル・ラテラル・ロジカルシンキング入門