2021年11-12月号
最近、新聞報道などでもよく耳にするようになりましたが、「リスキリング(Reskilling)」とは、"職業能力の 再開発、再教育"という意味で使われる人材育成手法です。 「リカレント教育」も能力の再開発という意味では同じですが、こちらは「社会人として一定期間就業したのち、 大学などの教育機関で専門知識や技術を習得し復職する」というように外部での能力開発の意味合いが強 いのに対して、リスキリングは"内部"での能力開発を想定している点で異なります。リスキリングは、DX(デジ タルトランスフォーメーション)に対応するための人材戦略として注目されています。
リスキリングを進めるうえでは、従来の産業構造が根本的に変わることを念頭に置き、これまでの個人の キャリアやビジネスのやり方に捉われない観点からスキル開発にあたる必要があります。各々の適性の把握や 自社のビジネスにおけるDX戦略立案を早急に行い、いち早く組織的なリスキリングに取り組むことが、企業 経営の安定につながります。ただし、個人のリスキリングを行うことは容易ではありません。ベテランにとって自 分が習得した知識を捨てることは苦しいことです。勇気をもって、古い知識を捨て、新しい知識へのアップデー トが求められている現状を強く認識していただく必要があります。
リスキリングを行うためには、転機(トランジション)を活かすマインドセットが重要となります。具体的に は、前の部署での経験・知識に区切りをつけて、次に始まる新しい環境を受け入れるためにどのように心の整 理をするかというトランジション・プロセスや、異動という機会をマイナスに捉えるのではなく、「自分の新た な可能性を試す機会」として積極的に活用する意識付けが必要となります。これまでの経験・知識・技能の 棚卸しなどの振り返り、過去・現在、そして将来のキャリアデザインを考えていただく講座をご受講いただくと 効果的です。
デジタル事業やデジタル関連サービス開発など成長職種への異動者の方向けのDX 教育としては、データと
ITを活用し、新しいビジネスモデル、新商品、新サービスを実現するための知識、スキルをアップするプログラ
ムが有効です。
部署内の改善・イノベーション担当者の方向けには、データとITを活用し、業務プロセスを改善・再構築し、
ダイナミックな生産性向上やコスト削減を実現する知識、スキルをアップする講座を多数取り揃えております。
また、DX人材として前提となる、Excel の活用技術やイノベーション・組織変革の企画・構想を練るための「ク
リエイティブシンキング」「デザイン思考」「ビジネスモデル企画」「カスタマーエクスペリエンス(CX)」、実行
フェイズにおいて重要となる「プロジェクトマネジメント」「ファシリテーション」(オンラインも含む)「交渉力」
「調整力」などの講座も合わせてご受講いただければ効果的です。
本研修ではこれまでの仕事人生を棚卸し、同年代の声をきくことで期待と実際に向き合います。そのうえで、経験や知見が豊富な50代だからこそできる仕事への取り組み方や姿勢について考えます。
本研修では、DX の基礎知識からDX 人材の育成方法、組織でのDX実現の具体例について学ぶことができます。「DX」の定義や今DX が強く求められる社会的背景について確認します。
本研修では、ビジネス場面に応用できるデータ分析の基本的な考え方やデータ整理の仕方を学んだ上で、エクセルを用いた相関係数の計算や回帰分析の手順を習得していただきます。例えば業務効率の改善や採用基準の見直しに向けて、社内に眠っているデータを活用できるようになります。
公開講座からの新着メッセージ
お知らせ
直近の公開講座開催研修