特に中小企業の皆さまのお話を伺うと、
「ストレスチェックは義務で実施するから、安いところにお願いしたい」というご意見が多いです。
しかし受検料の安さだけで選ぶと、対応範囲が狭く手間が増えたり、追加費用がかかったりすることも......。
今回は、最適な委託業者を見極めるためのポイントをお伝えします。
<目次>
Point.1 委託業務に、何が含まれるのか
ストレスチェックの業務をどこまで委託できるかは、千差万別です。
業務内容に何が含まれるか、細かい部分までご確認いただければと思います。
特に下記の項目は、追加費用がかかる業者もあります。
・調査票の設問追加
・WEBの受検環境設定やメール配信作業
・紙面の同封文書追加
・集団分析結果、フィードバックコメントの作成
・ストレスチェック後のデータ保管
上記も含めて、柔軟に対応してくれる業者を選ぶのがおすすめです。
Point.2 受検方法を自由に選べるか
最近は、テレワークや時差出勤など、働き方に合わせた受検方法を選びたいというニーズが増えています。
受検しやすい体制を整えることで、受検率が大きく変わり、中には受検率が10%以上向上した例もあります。
紙の調査票以外にも
・パソコン・スマホ・タブレットで簡単に受検できるか
・場所や時間の制限なく受検できるか、確認してみましょう。
柔軟に対応できる業者は、引き出しを沢山持っています。
Point.3 自社の状況に合った、フィードバックが得られるか
ストレスチェックは、調査を実施して終わりではありません。職場環境の改善に繋げられるかも、大切なポイントです。
正直実施して終わりで、集団分析結果は見ていないというケースも耳にしますが、これは非常にもったいないです。集団分析結果は部署・役職ごとで傾向を分析する、あるいは前年と比べることで職場の課題が見えてきます。
・組織の課題や改善点がすぐに分かるよう、集団分析結果にフィードバックが書かれているか
・集団分析の見方に関する説明や、アフターフォローサービスがあるか
・分析結果を編集して、自組織独自のレポートを作成できるか
などを確認するために、集団分析結果のサンプルを取り寄せることもおすすめします。
Point.4 前年の回答結果を引き継げるか
業者を切り替える際は、前年度までの回答結果をどうするかも、懸念されるかと思います。
引継ぎができる業者が多いですが、費用感は各社で大きく異なります。
ストレスチェックの結果は、5年間の保管義務があります。委託業者で個人の結果を保管している場合、データを提供してもらい経年比較に活用しましょう。
Point.5 実施後のフォローが充実しているか
「集団分析結果を受け取っても、結局職場環境の改善に生かせていない......」
とお困りの方も多く、特に中小企業ではこの傾向が顕著です。
実際、ストレスチェックを改善に繋げるには、「小さな取り組みをコツコツ積み上げる」ことが重要になります。
セルフケアに関するeラーニングなど、試験的に導入できるメンタルケアサービスなどを取り扱っているかも、確認してみましょう。
低コストで導入できれば、費用対効果を気にしすぎず、手軽に取り組みを始められます。
インソースの関連サービス
インソースのストレスチェック支援サービスは、上記のポイントを網羅しています。運用代行の対応範囲が広いため、コストを抑えながらアフターフォローまで行えます。