ストレスチェックを、やるからにはもっと活かしたい。とお考えの方は多いと思います。
そこでこのページでは、当社が考えている「ストレスチェックの活かし方」をお伝えいたします。
ストレスチェックは、組織の問題を仮説検証するための「調査」
当社では、ストレスチェックは、組織の問題を仮説検証することに使えると考えております。
例えば皆さまは、
- ・若手の仕事が多すぎないか?
- ・中間管理職が孤立していないか?
- ・退職者が多いのは、本当は25~30歳なのではないか?
こんなことを、"なんとなく"感じていらっしゃるのではないでしょうか。
ストレスチェックは、"なんとなく"感じている組織の問題を、数値で表すことができます。仮説検証のための「調査」として活かすことができると考えています。
質問項目は4種類の問題をチェックしている
厚生労働省で推奨されているストレスチェックの質問項目は、57問あります。この57問は以下の4つの問題をチェックする質問です。
- 1.「仕事が多すぎないか?」
- 2.「自分で仕事をコントロールできるか?」
- 3.「上司の支援は受けられているか?」
- 4.「同僚の支援は受けられているか?」
以上の4つが「できない」場合にストレスが生じやすい、と考えられての57問なのですが、文字通りの問題点としても捉えることができます。
例えば「この部署では業務量が多過ぎると、なんとなく思っていた」という場合があります。高ストレス者がおらず、面談対象者がいなかった場合でも、他部署に比べて、1.「仕事が多すぎないか」の点数が低かった場合は、何かしらの改善や教育が必要かもしれません。
集団分析は「部署ごと」だけでは足りない
集団分析を「部署ごと」で行っているお客さまは多くいらっしゃいます。それが一番わかりやすく、職場改善しやすいのですが、当社では、「部署ごとだけでは足りない」と考えております。
部署ごとだけでは、上で例に挙げたようなこと
- ・若手に仕事が多すぎないか?
- ・中間管理職が孤立していないか?
- ・退職者が多いのは本当は25~30歳なのではないのか?
これらのことは、検証することができず、すべて「部署がどうか」という話になってしまいます。
そこで、当社のストレスチェックでは、
「部署ごと」に加えて、「職制」や「年代」「勤務地」「性別」でも、分析を表示できるようになっています。また、これらを二段階にして分析することも可能です。(例えば「営業部の」「25~30歳代の」社員は、孤立しがちなのではないか。など)
また、通常、集団分析は実施者か産業医しか行えないものですが、当社のストレスチェックでは、
事業者さまご自身が分析を行っていただけます。これにより、さらに「仮説検証としての、活かすためのストレスチェック」ができるようになっています。
まとめ~高ストレス者ではない人たちの数値に注目
ストレスチェックは、高ストレス者を発見し、面談指導などを行うことで1つの意味があります。一方で、「自分はストレスが多いと思っていたけれど、高ストレス者にならなかった」という声も多いです。高ストレス者にならなくても、数値にはちゃんと出ていますので、そこに注目することで、ストレスチェックを活かす道が拓けます。
1.業務量、2.仕事のコントロール、3.上司の支援、4.同僚の支援、この4つは、組織の問題を仮説検証するための要素として、かなり有用な指標だと考えます。
以上のようにストレスチェックを活かすために重要なことは下記2点です。
- (1)「部署ごと」に加え、「職制」や「年代」等 でも分析できる
- (2)事業者さまご自身で分析ができる
当社のストレスチェックは高ストレス者はもちろん、高ストレス者以外の方にも活かすことができるシステムです。