小売店だと強盗や万引きなどはあるものなんでしょうか。その場合どのように対処・予防をするのが良いでしょうか?
強盗や万引きがしにくい店舗作りを考えれば自ずと対策が見えてきます。
まず前提として、犯罪は常に起こりうるものとして考えていなければいけません。企業によっては常に窃盗・万引きなどによる引当金を計上しているところもあります。
犯罪者にとって、犯罪をしやすい状況とはそもそも何かを考えてみると良いですね。犯罪は暗い場所、静かな場所、人通りが少ない場所で起こりやすくなっています。つまりそれと反対の状況を作れば予防に繋がると考えられます。
1.雰囲気作り~明るい声がけ、店内放送(声かけ、試着)、明るい照明
店内が明るい雰囲気であると言うのは明るい照明が設置してあり、視覚的に明るい店内であることがまず一つあります。また、店員が積極的にお客さまに声をかけていたり、店内放送で試着時に持っていける服の数等の注意点を周知していると良いですね。これだけでもかなりの防犯効果はありそうです。
2.整理整頓~ゴミを放置させない
ゴミが落ちていたり、物が整理されていない状態では、隙があると言わざるを得ません。ディズニーランドを思い浮かべてみると園内にゴミが落ちていることは少ないですよね。これは顧客満足度を上げることはもちろんのこと、防犯も意識して行っていることなのです。
3.死角への配慮~従業員の配置、定期巡回、防犯カメラ
店内でなるべく死角になるような場所ができないように考えることが必要です。目の届かないような死角がでないような従業員配置、レジの場所の工夫など、その他、死角には防犯カメラをセットしておくことも効果的です。
4.レイアウト~レジは全体を視認できる
先ほども少しレジのことを言及しましたが、レジの配置は店内全体が見渡せるような商品配列・レイアウトを考えておいたほうが良いでしょう。
5.試着室の対応~声かけ
洋品店では試着室で万引きが起こることが往々にしてあります。試着室は他人に見られることなく商品をかばんにしまうことができる場所です。防ぐためには試着室にいくつも商品を持ち込ませないようにお客さまに周知することと、試着室の中にいるお客さまへ声掛けすることが効果的です。お客さまが試着室への出入りを良く見ておき、試着室のお客さまへ「サイズはいかがですか?」などと声をかけるといよいと思います。
6.高価な商品の対応~鍵付きケース、レジの近くに置くなど
高価な商品は犯罪の対象になりやすいものですから、ガラスなどの透明なケースに入れておくと良いですね。それとレジの近くにあれば何か店員が近くにいることが多いですから、万引きなどはしにくくなります。
犯罪を見つけたときに捕まえても「これくらいならいいか」と、甘い対応をして帰してしまう人がいます。しかし、犯罪を見つけたときは必ず厳しい対応をとることをおすすめします。金額の大小に関わらず、常に警察に引き渡すくらいの厳しさが必要です。一度甘い対応をしてしまうと、そういった噂や情報が流れてしまうことも多いのです。そうなるとまた別の人が万引きをするといった状況を助長することになります。日頃から厳しい対応ができる準備はしておいてください。
犯罪を予防するために必要な要素は犯罪者から見てどんな店なのかを考えればよかったのですね。
明るい店内やレイアウト、試着室などは良く考えて配置を決めていかないといけません。また、犯罪に対して厳しく対処することが必要であることがわかりました。
私は他人に対して甘いところがあるので、厳しくできるように見つけたあとの対処を考えておく必要がありそうです。