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「年上の部下」にどう接する?【お悩み相談室 社内コミュニケーション編】

目次

今回のお悩み

店舗に、私よりも10歳ほど年上の方が転職してきました。その方は、前職の業種は違うものの、営業で大いにご活躍されたすばらしい経歴をお持ちです。そのため、年下で経験も浅い私が「上司」として指示や注意をするのに、気が引けてしまいます。上司としての責務を果たし、良好な関係を築くには、どんな対応がベストなのでしょうか?( いつも遠慮がちな店舗マネージャー1年生・30代男性 )

プライドを尊重し、「相談役」として頼る!

年齢・経験による「部下への接し方」に違いがあるとするなら、
年齢や経験が上の部下には「業績・経歴に対する尊敬を積極的に示すこと」が必要だ、という点です。

立場の違いは明確にしつつ、「あなたのスキルと経験が我々にとって不可欠だ」という姿勢を強調します。

「あなたを信頼しています」と意思表示し、プライドをくすぐるのがポイントです。

たとえば方針決定などの場面では、積極的にアドバイスやコメントをいただき、
困りごとがあれば、真っ先に相談を持ちかけてみましょう。

「自分がなんとかしよう」「一肌、脱ごう!」と思わせることができれば、しめたもの。
この「人の動かし方」は、部下の年齢・経験に関わらず、大いに使えるコミュニケーション術です!

▼【例】声かけのワンフレーズ
●「本件、○○さんはどう思いますか? ぜひ、アイデア豊富な○○さんのご意見を聞かせてください。」
●「~~でご活躍された経験を活かしていただくことで、我々の業務もますます軌道に乗ると考えています。この先、何かとご指示をさせていただくこともあると思いますが、よろしくお願いしますね。」

コミュニケーションの積み重ねで、信頼関係を築くことが重要

部下の年齢・経験に関わらず、すこやかな関係で協働していくために重要なのは、
日頃のコミュニケーション」の積み重ねで、相互理解を深めておくこと。

目指したいのは、「何気ない会話」が交わせる関係づくりです。

趣味の話など、相手が興味を持っている情報もリサーチしておくと、交流を深める会話のネタとして役立ちます。

▼【例】「年上部下」を持つ上司たちの工夫
●たとえ部下・後輩でも、会話するときは丁寧語で。お名前は「〇〇さん」呼びを徹底した。
●飲み会のときには、上座への着席を薦めて座っていただいていた。
●家電製品マニアの部下。「新製品で、いいモノありました?」などと尋ねて情報を教えてもらった。
(本当はあまり興味がなかったが、話を聞いてみると、おもしろく思えるようになった。)
●日頃から、自分の「仕事に対する情熱」や人生の価値観、仕事で達成したいことを語り合っていた。
おかげで、業務にも進んで協力していただけるようになった。

「年上部下」を適切に指導するために

部下の年齢・経歴に関係なく言えることではありますが、頭ごなしに指導や注意をするのは望ましくありません
「年上部下」への指導でコミュニケーションの齟齬を起こさないためにも、
日常的に相互理解を深めておくことが重要です。

ほか、たとえば「~してください。」「~しないでください。」などの命令・指示を、「~していただけませんか?」(依頼・打診・相談)とやわらかく言い換えるなどの「伝え方の工夫」もきわめて有効です。

言い方・伝え方ひとつで、年上部下とのコミュニケーションがグッと円滑になるはずですよ!

人を動かす、魔法のコトバ

最後に、「人を動かす魔法のコトバ」をお教えします。

○○さんのおかげです。いつもありがとうございます。

ともに働く相手には、日常的かつ積極的に、感謝の意を伝えましょう!

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