未来を意識する ~内気な人が一人前の営業職になる10の考え方(2)
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「過去のこと」より「未来のこと」
日本には謙虚であることが美しいとされる文化があるので、「すみません」とよく言いがちです。外国の方は何をそんなに謝っているのだと思うそうです。特に内気な人は「申し訳ありません」の回数が多い傾向にあります。
お客さまへお送りするメールに「申し訳ございません」など謝罪の言葉が一つでも入っていると、全部謝罪しているように見えてしまいます。
例)「先日は、せっかくセミナーにいらしてくださったのに、ご挨拶できず大変申し訳ございませんでした」
このような文章は、セミナーに来ていただいたことに重点を置き、「未来」を意識することで前向きな印象に変わります。
例)先日はセミナーにいらしてくださり、ありがとうございました。
是非、○○様とご挨拶をさせていただきたいので、セミナーの感想のお伺いを含め、改めてお伺いできると幸いでございます。
というように、過去のことは置いておいて、未来のことを書きます。
「すみません」より「ありがとう」
「すみません」より「ありがとう」を意識していると、相手のお気遣いに対して感謝の気持ちを伝えられるようになります。
また、お茶やコーヒーをいただいたら、出していただいたときはもちろんですが、訪問の最後にも必ずお礼の気持ちをお伝えします。
「今日はお時間をいただき、ありがとうございました。コーヒー(お茶)までいただいてしまい、ありがとうございます。ごちそうさまでした。」
「ありがとう」はお互いに気持ちがよくなる素敵な言葉です。
内気な営業が職場でより良いコミュニケーションをできるコツ
よく笑う
いつも笑顔でいることがベストです。それが難しいときは、ちょっと面白いときに(それほど面白くなくても)、大きいリアクションで笑うようにします。
(なお、自分が知っている話でも初めて聞いたと思って大きく驚きます。)
挨拶に一言加える
毎日の挨拶に一言付け加えてみます。「最近寒いですね」「今日の○○は楽しみですね」など。「今日は一段と寒いですね」など、天候に関する一言はありきたりですが、相手から「そうですね」と肯定の返事がもらえるので、会話がスムーズに進みます。
「最近どうですか?」
魔法の一言がこれです。ぱっと思いつかなかったら、「最近どうですか?」と言うようにしましょう。これだけで全然違います。
「何がどうなの?」と返された時のために、仕事の進捗や、週末の予定など、話題を用意しておくと良いでしょう。
日頃から軽い相談をする
これも先輩から聞いたことですが、タイミングを見計らって軽い相談をしてみると良いです。どんなにコワイ先輩でも、自分の経験を人に教えてあげるのは好きなものです。
日頃から人の役に立つことをする
普通の人が面倒くさがることや、上司が手の回らない細かいことを率先してお手伝いすること。そうすると自然とコミュニケーションが取れます。
丁寧すぎてもダメ
ちなみに、先輩だから丁寧な言葉を使わなければならないと思って、丁寧すぎる言葉を使うと、それはそれで「慇懃(いんぎん)無礼」と取られてしまいます。そのあたりの距離感をつかむことが大切です。