社内営業の重要性
営業は、一人でコツコツ歩きまわる孤独な仕事だと思っていませんか?お客さまに対する窓口は一人であっても、営業は個人プレーではありません。周囲の協力があってこそ、営業活動が順調に進むと実感することが少なくないはずです。一人で仕事を抱え込まず、社内にある多くの先人の知恵や新しい知識を借りて営業活動の円滑化を図りましょう。
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協力を依頼する
営業職に慣れてきて、次第にお客さまとも話せるようになると、急に仕事が増えます。営業活動に加えて、情報収集や資料作りなど、お客さまや自分のための自発的な仕事です。またイベントの準備、社内のプロジェクトなど役割も多くなり付随した作業もあります。
仕事量が過重になると不備が出やすくなります。そのようなときは、周囲の力を借りましょう。頼まなくても周りが好意で助けてくれるのは、最初のうちだけです。経験が加われば、お客さまからの期待も、周りからの協力内容も変わってきます。同じ会社の社員同士であれば、助け合うことが当然のように思えますが、みんな自分の仕事を抱えています。なるべく迷惑をかけないように、明確に分かりやすく依頼しましょう。
依頼するときのポイントは下記です。
・なぜ協力が必要か、きちんと説明する
・協力してほしい内容を、分かりやすく伝える
・協力の所要時間を明示する
・相手の事情や都合にも耳を傾ける
場合によっては、協力を得られないこともあるので、はじめから協力をあてにした計画は立てないようにします。また、あらかじめ相談の形で話しておくのも得策です。
協力の了解を得たら、細かい予定を立てて改めて具体的な内容を伝えます。
【例】資料作成を依頼する場合
「急な出張と重なり時間が足りないので、申し訳ないですが手伝ってほしいです。
原稿は今日中に仕上げて△△に置いておきます。明日の昼12時までに原稿20ページを7部作成して、○○に送付いただけませんか?」など
【例】時間の見込みをたてて依頼する場合
「大手町の○○会場で、20日の午前9時から11時まで。
現場の様子次第ですが、お昼近くになってしまうかもしれません。」など
協力する側が、作業の見込み予測がつけられ、迷わずにできるよう具体的に述べます。
事後にはもちろん、忘れずに協力結果の報告と感謝の気持ちを明確に伝えます。
「身内を口説けなくて、お客さまを口説けるか」
ベテラン営業担当者が良く口にする言葉です。総じて上手に周りを巻きこむことができる営業担当者は、お客さまの心にもうまく入り込むことができます。
日頃から直属の上司に「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)」を怠らず、現在の自分が抱えている仕事やお客さまの案件などを分かってもらっていれば、上司に人員確保の相談をすることもできます。
また普段からお互いに情報交換や協力関係にある同僚、得意分野・専攻分野の新技術を解説してくれる後輩などと、信頼関係が成り立っている場合は「困っているときはお互いさま」と協力も得やすいでしょう。
協力連携の成果
営業担当者は、不測の事態やお客さまの急な要望などにも対応しなければなりません。しかし一人で何もかもできるわけではありません。周囲との協力関係によって乗り越えられることも多いのです。
協力関係に「手伝わせる」「手伝ってやる」という感覚は禁物です。
お互いに「協力ありがとう」「勉強させてもらいました」という感謝の気持ちが社員間のつながりを強くします。社内が尊重し合い協力し合う関係になると仕事は円滑に進み、お客さまからの信頼も増します。