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インソース公開講座通信5-6月号

公開講座通信オンライン研修2020年5月号

組織人として必要な視点~ポストコロナ・ウィズコロナ時代を生きる

日常の崩壊

どこの会社も個人も、普段から当たり前だった日常が崩れ、てんやわんやの状態でしょう。 今回のコロナ禍で私たち組織人が受け止めるべき重要な視点は、「日常の当然の前提が崩れた際、組織として何ができるか」ではないでしょうか。


試される柔軟性と創造力

「人と人との接触を8割減らす」ことが求められる中、チームで仕事をすることが前提となっている日本の職場は、特に大打撃です。


でも、裏を返していえば、新しい仕事の段取りや働き方を提案するチャンスであると捉えることもできるはずです。テレワークだけではありません。今こそ身近な日常を見直し、新たな経営やマネジメントを創造し、改善する好機です。

見せかけのワークライフバランスの再考

意外にも多く聞かれるのは、「自宅勤務で仕事仲間と会えないからつらい」「家で家族とずっと面を合わせているので、何となくギスギスしてしまう」という声です。


ここ数年、日本社会では盛んに「ワークライフバランス」の重要性が説かれ、勤務時間を短くし休みを増やすことがやけに推奨されてきたきらいがありますが、本当に大切な点はそこではないことが、図らずも今回のコロナ騒動で明らかになった形です。


ワークライフバランスの指標を、時短や有休休暇の増加といった量的次元や形式に求めるのは誤りです。職場での仕事も充実して面白い、家庭ももちろん温かくて寛げる―仕事と家庭の良き循環、双方の質的向上こそがワークライフバランスの本来あるべき精神のはずですから。

仕事の在り方を再考するチャンスに

いずれにしても、組織人としてはコロナ禍が早く終息することを祈りつつ、「ピンチはチャンス」の発想で、我が社の仕事の在りよう、私の働き方を考え直す好機と捉える視点が必要なのではないでしょうか。

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